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「おしゃべり魔女」(おしゃべりまじょ、Wordy Rappinghood)は、アメリカ合衆国のニュー・ウェイヴ・バンド、トム・トム・クラブの楽曲。バンドのデビュー・スタジオ・アルバム『おしゃべり魔女』(Tom Tom Club) からの先行シングルでもあった。この曲は、モロッコの伝統的な子どもたちの遊びの歌ともいわれる、1971年のロルフ・ハリスの録音で人気が出た、「ア・ラン・サム・サム」(A Ram Sam Sam) を部分的に取り入れている。合衆国では、この曲を「悪魔のラヴ・ソング」(Genius of Love) とつなげたバージョンが、『ビルボード』誌のディスコ・トップ80で首位に立った。
「おしゃべり魔女」 | |||||||
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トム・トム・クラブ の シングル | |||||||
初出アルバム『おしゃべり魔女』 | |||||||
リリース | |||||||
規格 |
7インチ・シングル 12インチ・シングル | ||||||
録音 | 1980年 – 1981年 | ||||||
ジャンル | ファンク[3]、ラップ | ||||||
時間 | |||||||
レーベル |
US: サイアー/ワーナー・ブラザース 日本: サイアー/ワーナー・パイオニア その他: アイランド/ポリグラム | ||||||
作詞・作曲 |
ティナ・ウェイマス クリス・フランツ スティーヴン・スタンレー | ||||||
プロデュース |
クリス・フランツ スティーヴン・スタンレー | ||||||
トム・トム・クラブ シングル 年表 | |||||||
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曲の冒頭はタイプライターの音で始まり、耳障りなシンセサイザーのコードとともに特徴的なドラムのブレイクが聞こえる。5連目の歌詞は「Mots pressés, mots sensés, mots qui disent la vérité, mots maudits, mots mentis, mots qui manquent le fruit d'esprit」とフランス語で語られるが[4]、その大意は「急かされた言葉、賢明な言葉、真実を告げる言葉、呪いの言葉、嘘の言葉、精神の実りがない言葉」といったものである。
トム・トム・クラブのティナ・ウェイマスとクリス・フランツがバハマのナッソーに買った家の近くには、アイランド・レコードのオーナーであるクリス・ブラックウェルが住んでおり、ブラックウェルの計らいで彼が所有するコンパス・ポイント・スタジオでのレコーディングがおこなわれた。ブラックウェルはふたりに、スタジオを使ってシングルを1枚作るよう促し、もし自分が気に入ったら、アルバム丸ごと作ってもらっていい、と言ったとされ、最初に制作された楽曲が「おしゃべり魔女」であった[5]。
制作には、フランツとウェイマスに加え、当時21歳だったキーボード奏者で、イアン・デューリーの『Lord Upminster』でサウンド・エンジニアを務めたスティーヴン・スタンレーと、元T‐コネクションのベーシスト、モンテ・ブラウン (Monte Browne) が参加した[6]。
チャート(1981年–1982年) | 最高位 |
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ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[10] | 1 |
フランス (IFOP)[11] | 9 |
アイルランド (IRMA)[12] | 10 |
イタリア (FIMI)[13] | 9 |
オランダ (Dutch Top 40)[14] | 2 |
オランダ (Single Top 100)[15] | 2 |
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[8] | 35 |
スペイン (AFYVE)[16] | 3 |
UK シングルス (OCC)[17] | 7 |
アメリカ合衆国 ビルボード Bubbling Under the Hot 100[18] | 105 |
アメリカ合衆国 ビルボード Disco Top 80[19] | 1 |
「Wordy Rappinghood」 | |||||||
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チックス・オン・スピード の シングル | |||||||
初出アルバム『99 Cents』 | |||||||
リリース | |||||||
規格 | CDシングル、12インチ・シングル | ||||||
録音 | 2003年 | ||||||
時間 | |||||||
レーベル | Chicks on Speed | ||||||
作詞・作曲 |
ティナ・ウェイマス クリス・フランツ スティーヴン・スタンレー | ||||||
プロデュース | Glove | ||||||
チックス・オン・スピード シングル 年表 | |||||||
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「おしゃべり魔女」(Wordy Rappinghood) は、ドイツのエレクトロクラッシュ・グループであるチックス・オン・スピードによってカバーされ、彼女たちのアルバム『99 Cents』からの2枚目のシングルとして2003年にリリースされた。彼女たちのバージョンには、他の女性ミュージシャンたちもゲスト・ボーカルとして参加しており、ミス・キティン、ケヴィン・ブレクダム、ル・ティグラ、アダルトのニコラ・クペラスや、トム・トム・クラブの創設メンバーであるティナ・ウェイマスらが加わっている[20]
このカバーは、ザ・クレプトーンズの2005年のアルバム『From Detroit to J.A.』に収録された「Really Rappin' Something」にサンプリングで使用された。2007年にはプレイグループがリミックスしたチックス・オン・スピードのバージョンが、スパンク・ロックのコンピレーション・アルバム『FabricLive.33』に収録された[21]。
オンライン雑誌『Drowned in Sound』のクリストファー・ロイド (Christopher Lloyd) は、この曲を「超キャッチーな7分間のダンスフロアー・キラー (ultra-catchy seven minute dancefloor killer)」と評した[22]。
フランス在住のアメリカ人エレクトロニカ・アーティストであるアフィは、2011年にこの曲をカバーした。このシングルは、所属レーベルが同じだったDJメディがプロデュースして、2011年4月18日に、エド・バンガー・レコード、ビコーズ・ミュージック、エレクトラ・レコードを通してリリースされた[29]。彼女のバージョンは、イギリスでエビアンの広告に使用された。
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