Э
ウィキペディアから
Э, э は、キリル文字のひとつ。Е が /je/ を表す言語において、/e/ を表す文字である。ギリシア文字の Ε, ε(エプシロン)を起源とする。
呼称
音素
原則として /e/ を表す。 しかし、モルドバ語においては /ə/ を表す。 また、タタール語では語中において母音の直後に置かれる声門閉鎖音/ʔ/も表す。
アルファベット上の位置
Эに関わる諸事項
- フォントデザインなどにより、中央の線は「~」のように波型になることがある。
- ロシア語では Е が口蓋化して /je/ を表すようになったため、口蓋化のない /e/ を表すために Э が使われる。固有語では語頭のみに現れる(例: этот 「この」)。借用語では主に語頭か他の母音の後ろに現れる /e/ を Э で表し(例: элемент「元素」、поэт「詩人」)、それ以外の位置では固有名詞を除いて е で /e/ と /je/ を兼ねることが多いが、比較的最近の借用語では例外も少なくない。
- ウクライナ語・ブルガリア語では用いられず、/e/ はЕで表し、/je/ はЄで表す。
- モルドバ語のラテン文字転写ではăと表される
- 日本語のキリル文字表記では、エ段の母音にこれが使われる。
- 朝鮮語のキリル文字表記ではㅐに使う(ㅔには Е を使う)。
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Э | U+042D |
1-7-31 |
Э Э |
э | U+044D |
1-7-79 |
э э |
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.