W国立公園
西アフリカの国立公園。W字形のニジェール川蛇行部にある / ウィキペディア フリーな encyclopedia
W国立公園(ドゥブルヴェこくりつこうえん / ダブリューこくりつこうえん)は、西アフリカにある国立公園。その名前は、公園内のニジェール川の流れが"W"を描くように曲がりくねっていることに因む。国立公園自体は、ニジェール、ブルキナファソ、ベナンにまたがる10,000km2を範囲とするもので、これら3か国がフランス領西アフリカの一部だった1954年に成立したものである[1]。国立公園のうち、ニジェール国内の2,200 km2がユネスコの世界遺産に登録された[1]。世界遺産の範囲は2017年にベナンのパンジャリ国立公園、ブルキナファソのアルリ国立公園などにも拡大された[2](拡大された世界遺産の名称は「W・アルリ・パンジャリ自然公園群」で[3]、W国立公園はこの構成資産でもある[4])。またW国立公園の内、ニジェール領内が1987年4月[5]、ブルキナファソ領内が1990年6月[6]、ベナン領内が2007年2月[7]、それぞれラムサール条約登録地となった。
概要 英名, 仏名 ...
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W国立公園の由来となったニジェール川の蛇行 | |||
英名 | W-Arly-Pendjari Complex | ||
仏名 | Complexe W-Arly-Pendjari | ||
面積 |
1,494,831 ha (緩衝地帯 1,101,221 ha) | ||
登録区分 | 自然遺産 | ||
IUCN分類 | 国立公園 (II) | ||
登録基準 | (9), (10) | ||
登録年 | 1996年 | ||
拡張年 | 2017年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
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2200平方キロメートルの面積を持つ公園では、アフリカローズウッドなどの450種類以上の植物、70種類以上のほ乳類、350種類以上の鳥類が生息し、ツチブタ、ヒヒ、カラカル、チーター、アフリカゾウ、カバ、ライオン、サーバル、イボイノシシ、アフリカスイギュウ、レイヨウ、ヒョウなどの大型哺乳類が多く生息することで知られている。また、2 - 5月には渡り鳥が飛来し、カモ、ガン(セアカアフリカオオノガン(英語版)、ツメバガン)、ハクチョウ、コウノトリ、サギ、サンカノゴイ、シュバシコウ、サンショクウミワシ、ダルマワシ、ジサイチョウ、シュモクドリなどの鳥類が見られる[5][6][7]。