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アメリカのモトローラが開発・販売した8ビットCPU ウィキペディアから
MC6800(通称「6800」)は1974年にモトローラ社(モトローラの半導体部門は、2004年にフリースケール・セミコンダクタとして独立し、2015年、NXPセミコンダクターズに吸収合併された)が開発した8ビットマイクロプロセッサである。
ミニコンのアーキテクチャと、プログラム分析に基づいて設計された。PDP-11のアーキテクチャを参考にしたといわれる。同時期のインテルの8080と比べて、洗練された構成が評価されている。ただし、インデックスレジスタが一つしかなく、ブロック転送の手順に手間がかかる点が弱点として挙げられる。
8ビットのレジスタを二つ、16ビットのインデクスレジスタを一つ持つ。レジスタの少なさをカバーするために、メモリの0000〜00FFを8ビットで指定するダイレクトアドレッシング機能を備えていた。MC6800の命令は、ALU演算/ロードストア系、インデクスレジスタ/スタックポインタ操作系、絶対番地分岐/相対番地分岐系、CCR操作系に区分されている[1]。分岐命令に-128〜+127の相対アドレッシングを使用できるので、位置に依存しないプログラムを作成できる。そのほかにも10進演算命令やビットテスト命令、ソフトウエア割り込み命令を備えており、また二相クロックを使用してメモリアクセスを1クロックで実行する。これを利用し、CPUがメモリアクセスするタイミングと、ビデオコントローラが表示のためにメモリをアクセスするタイミングを協調させ、バスの競合が起きないようにすることができた(トランスペアレントによるサイクルスチール)。
当初ゼネラルモーターズの自動車用電子制御コンピュータとして設計された。
A | アキュムレータ | 8ビット |
---|---|---|
B | アキュムレータ | 8ビット |
X | インデクスレジスタ | 16ビット |
PC | プログラムカウンタ | 16ビット |
SP | スタックポインタ | 16ビット |
CCR | コンディションコードレジスタ(フラグレジスタ) | 8ビット |
MC6800バスに接続可能な周辺デバイスファミリーが存在する。メモリマップドI/Oが採用され、I/Oポートは、メインメモリアドレス空間の一部にマッピングされる[2]。
以下に、MC6800をベースに開発されたプロセッサを示す。オブジェクトコードの互換性はないが、一部ではニーモニックレベルでの上位互換が考慮されている。
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