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フリーかつオープンソースの画像ファイルフォーマット ウィキペディアから
JPEG XLは、非可逆圧縮と可逆圧縮の両方をサポートするロイヤリティフリーのラスター画像ファイルフォーマットである。既存のラスター形式よりも優れた性能になるように設計されているので、それらの普遍的な代替品となる[5]。
この項目「JPEG XL」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:英語版 "JPEG XL" 2024年3月6日 (水) 08:55 (UTC)) 修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2024年3月) |
拡張子 | .jxl |
---|---|
MIMEタイプ | image/jxl[1] |
マジック ナンバー | FF 0A または00 00 00 0C 4A 58 4C 20 0D 0A 87 0A [2] |
開発者 |
|
種別 | 非可逆/可逆圧縮ビットマップ画像ファイルフォーマット |
派生元 | |
国際標準 | ISO/IEC 18181[4] |
ウェブサイト |
|
この名前はJPEG(この形式を設計したグループのJoint Photographic Experts Group)、X(JPEG XT、JPEG XR、JPEG XSなど2000年以降のいくつかのJPEG標準の名前に含まれる)、L(長期)の組み合わせからなる。Lが含まれているのは、作者がこの形式が従来のJPEGを置き換え、これと同様に長期間存続することを意図しているためである[6]。
この形式の仕様の主な作者は、Jyrki Alakuijala、Jon Sneyers、Luca Versariである。その他の協力者はSami Boukortt、Alex Deymo、Moritz Firsching、Thomas Fischbacher、Eugene Kliuchnikov、Robert Obryk、Alexander Rhatushnyak、Zoltan Szabadka、Lode Vandevenne、Jan Wassenbergである。
2017年8月、ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 1(JPEG)は次世代画像符号化標準であるJPEG XLの技術公募を公表した[7]。提案は2018年9月までに提出され、2019年7月の委員会草案に繋がった[8]。この提案は主にGoogleが提出したPIK[9]と呼ばれる提案と、Cloudinaryが提出したFUIF[注釈 1][10]と呼ばれる提案を統合したものに基づいていた。
ビットストリームはリファレンス実装のlibjxlのバージョン0.2のリリースに伴い2020年12月24日に非公式に凍結された[11]。ファイルフォーマットは2021年10月13日に、コア符号化システムは2022年3月30日に正式に標準化された[4][12]。
JPEG XLの技術公募[7]ではJPEGと比較して大幅に優れた圧縮率(60%向上)を備えた次世代画像圧縮標準の要件について述べている[13]。この標準はHEIC、AVIF、WebP、JPEG 2000によって示される静止画圧縮性能よりも優れた性能であることが期待される。また従来のJPEG形式の画像に対して効率的な可逆再圧縮オプションも提供する。
JPEG XLは超高解像度画像(最大1テラピクセル)、コンポーネントあたり最大32ビット、最大4099コンポーネント(アルファ透明度を含む)、アニメーション画像、組み込みプレビューの非可逆圧縮と可逆圧縮をサポートしている。JPEG XLは高度なプログレッシブデコード[14]や最小限のヘッダーオーバーヘッドなどのウェブ配信を目的とした機能に加えて、複数レイヤー、CMYK、特色などの画像編集やデジタル印刷を目的とした機能を備えている。JPEG XLは知覚量子化器またはハイブリッド・ログ=ガンマ伝達関数を備えたRec. 2100などのハイダイナミックレンジを持つ広色域の色空間をシームレスに処理できるように特別に設計されている。
JPEG XLはGoogleのPIK形式とCloudinaryのFUIF形式[注釈 1]のアイデアに基づく[20]。
この形式は主に2つのエンコードモードに基づいている:
あらゆる追加または余分なチャンネル(透明度、深度、熱、特色など)は常にmodularモードでエンコードされる。これはFUIFに基づいており、可逆PIK、可逆WebP、標準化過程の共同作業中に開発された新しいアイデアの要素が統合されている[22]。Modularモードではプログレッシブ特性を持つ「squeeze」呼ばれる修正されたハール変換を使用して非可逆圧縮ができ、読み込まれるデータ量に応じて画像の品質が向上する。
VarDCTを基にした画像をよりプログレッシブに読み込める方法の1つはmodular squeezeを使用する個別の「DCフレーム」にDC係数を保存することである。これにより1:16、1:32などのサブサンプルされた画像に対応するプレビューが可能になる。squeeze変換を使用してVarDCTでエンコードされたカラーチャンネルと共にアルファチャンネルをプログレッシブにエンコードして、両方のモードを連携して動作させることもできる。
JPEG XLはデフォルトで視覚的ニアロスレス設定になっており、それでも良好な圧縮率を実現している[18]。
これらのモードは以下の特定の画像の特徴の個別のモデリングによって援助できる:
JPEG XLコーデックはJPEGのDCTブロック係数を8×8VarDCTブロックに直接コピーすることで広くサポートされているJPEGファイルのサブセットを可逆トランスコードでき、JPEG XLの優れたエントロピーエンコードによりファイルサイズを小さくできる。この処理は可逆的であり、元のJPEGファイルをビット単位で再構築できるが、制約により一部のファイルのサポートは制限される[23]。
予測はパラメータ化された自己修復重みの予測子のアンサンブルを含むサイド情報なしでピクセルごとの非相関器を使用して実行される。文脈モデリングには特殊化された静的モデルとローカルエラーを考慮し、文脈ごとの合図された木構造と予測子の選択を備えた強力なメタ適応モデルが含まれている。エントロピー符号化はLZ77対応であり非対称数系またはプレフィックス符号[注釈 6]のいずれかを使用できる[16]。
アニメーション(複数フレーム)画像は高度なフレーム間予測を実行しないが、いくつかの基本的なフレーム間符号化ツールが利用できる:
Cloudinaryに加えて、JPEG XLのウェブブラウザでの試験的実装を通じてFacebook[25][26]、アドビ[27][28]、インテルとVESA[29][30]、ガーディアン[31][32]、FlickrとSmugMug[33]、Shopify[34]、Krita財団[35]、Serif Ltd.[36]などの著名な産業界ブランドの様々な代表者が、好ましい選択肢としてJPEG XLを支持することを公に表明した。
GoogleはJPEG XLに貢献しているが、ChromiumとGoogle ChromeにJPEG XLを実装して公開することを控えているのでJPEG XLに対する態度は曖昧である。2024年1月にChrome[37]とFirefox[38]でJPEG XLサポートを有効にする拡張機能が利用可能となった。
初版 | 2019年12月27日[39] |
---|---|
最新版 |
0.10.1
/ 2024年2月28日 |
リポジトリ | https://github.com/libjxl/libjxl[40] |
プログラミング 言語 | C++ |
対応OS | |
ライセンス | 修正BSDライセンス[注釈 7] |
公式サイト |
jpeg |
libjxl
cjxl
djxl
fjxl
benchmark_xl
file-jxl
ChromiumとChromeでのJPEG XLサポートは2021年4月1日にテストのために導入され[64]、2022年12月10日の変更で関連するソースコードが削除され[65]、バージョン110でサポートが削除された[66][67]。Chromeの開発チームはJPEG XLサポートを削除する理由としてエコシステムからの関心の欠如、不十分な改善、既存の画像ファイルフォーマットの改善に注力したいことを言及している[64][68][66][69]。この決定にはコミュニティーからの反対があり、Chromiumのバグ管理システムにはJPEG XLを支持する多くの声が寄せられた[64][70][68]。JPEG XL仕様の共著者であるJon SneyersはChromeの開発チームの出した結論に疑問を呈し、「データの不運な誤解があったと思います ... 残念なことにそれが誤った〔ママ〕決定に繋がりました。」と述べている[71]。この決定はフリーソフトウェア財団のGreg Faroughも批判し、ウェブとウェブブラウザにわたるGoogleの「不穏な量のコントロール」を証明していると述べた[72]。
一般名 | 部 | 初公開日(初版) | ISO/IEC規格番号 | 正式題名 |
---|---|---|---|---|
JPEG XL | 第1部 | 2022年3月30日 | ISO/IEC 18181-1 | JPEG XL Image Coding System — Part 1: Core coding system[4](日本語: JPEGXL画像コーディングシステム-第1部:コアコーディングシステム[73]) |
第2部 | 2021年10月13日 | ISO/IEC 18181-2 | JPEG XL Image Coding System — Part 2: File format[12](日本語: JPEGXL画像コーディングシステム-第2部:ファイル形式[74]) | |
第3部 | 2022年10月3日 | ISO/IEC 18181-3 | JPEG XL Image Coding System — Part 3: Conformance testing(日本語: JPEGXL画像コーディングシステム-第3部:適合性試験[75]) | |
第4部 | 2022年8月5日 | ISO/IEC 18181-4 | JPEG XL Image Coding System — Part 4: Reference software(日本語: JPEGXL画像コーディングシステム-第4部:参照ソフトウェア[76]) |
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