Loading AI tools
ウィキペディアから
EM chip(エムチップ)[1]は、イー・モバイルのデータ通信サービスで使用される、UIMカードの一種である。形状は、NTTドコモのFOMAカードなど他社のUIMカードと同様である。
2007年12月12日より開始された下り7.2Mbpsサービス対応端末のD02HW登場に合わせて、買い増し手続きが整備され、EM chipの差し替えによる利用端末切り替えが可能となった。
なお、従来からのソフトバンクモバイル回線(現在のソフトバンク株式会社におけるSoftBankブランドの契約に用いる回線網)を利用するEMOBILE 4G-S契約に利用するUIMカードは、EMOBILE 4G-S USIMカードとして、区別される。後継となるワイモバイル(現在は、ソフトバンク株式会社のY!mobileブランド)では、2014年8月時点で特段の名称は明らかになっていない(タイプ1契約のUIMカードはEMOBILE 4G-S USIMカードと同等品(m101)で、タイプ2契約はEM chipと類似したY!mobileロゴの入ったUIMカード(m06)となる)。
Y!mobileブランドがソフトバンク株式会社のサービスとなってからやや経った2015年9月30日を以て、旧イー・アクセスと旧ウィルコム契約(及びY!mobileブランドで開始された一部を含む)のプランの新規受け付けが停止されたため、新規の発行は不可となった(カード不良時の再発行のみ)。2015年12月には、旧イー・アクセスの3GネットワークがLTE網への完全転換に伴って、2018年1月末を以て停波となることが発表されており、今後は再発行も不可能となる見通しとなっている。
データ用EM chipのIC端子面は赤、裏面は白であり、音声用EM chipのIC端子面は黒、裏面は白である(後継のY!mobileブランドでは、色は赤で統一され、種類は番号で識別される)。
製造元はジェムアルト(日本法人)、大日本印刷、オベルチュール・テクノロジーズ(日本法人)の3社が確認されている。3G方式のジェムアルト製SIMの端子仕様は旧アクサルトの仕様のものではなく、旧ジェムプラスの仕様に準拠している。なお、EMOBILE LTE契約の場合、裏面にLTEと表示されており、音声端末用の黒のカードとは更に別仕様となっている。
なお、EM chip <micro>のカードサイズは通常のカードサイズの半分程度になっている。
データ通信用のEM chipの場合、製造ロットによっては、海外ローミング非対応のものがあり、利用を希望する場合で該当するEM chipを利用している場合は、カスタマーセンタへの申し込みないしはワイモバイルショップでの手続きにて無償交換に応じるとしている[2][3]。音声端末用については、最初から海外ローミングに対応した仕様となっており、利用を希望しない場合は、当該電話機から番号通知をしたうえでカスタマーセンタへ連絡することで止めることが可能である。
機能的にも他社のものとほぼ同一であるが、イー・モバイルのサービスがまだ発展途上であることに加え、他社ではドコモの東名阪地域でしか運用されていない、UMTSの周波数帯バンド9のみを使用しているため、運用面で以下のような制約・特徴がある。
S11HT,S21HT,S22HT,H11HW,H12HWを海外で利用する場合に、EM chipを取り外して現地契約のSIMカードを取り付けて利用することも可能である。これは、音声サービス開始当初の時点では国際ローミングを提供しておらず、海外仕様のUIMカードに対してはSIMロックをあえて付けなかったためである。ちなみに、データ端末ではD41HW以降、音声端末ではS31HTおよびS31HW以降に発売された端末については、日本国内を含め完全にSIMフリーの状態で発売されている。よって、UMTS2.1GHz帯(バンド1)に対応した機種(S31HTは非対応)の場合は、日本国内では、FOMAカードやSoftBank 3G USIMカードを差し込めば通話やSMS、テザリングなどが利用可能となる。
なお、国内で他社のUMTSネットワークを利用できるのは、国内ローミングに対応するH11Tのみ[7]。H31IA,S22HT,H11LCについては、国際ローミング利用時に限り2GHz帯UMTSを利用できる仕様となっている(なお、S3x系以降のスマートフォンについては、他社UIMへ差し替えることで、国内利用も可能だが、FOMAプラスエリア(バンド6)やSBMがULTRA SPEEDのメインバンドとして利用するバンド11での利用は不可)。これはGSMネットワークの無い韓国でローミングする場合に必須要件となる。加えて、S51SEおよびGS01利用時には、UMTSバンド8(900MHz帯)が利用できる。日本国内では、2012年7月25日に開始されたソフトバンクモバイルにおける「プラチナバンド」対応エリアで利用可能。
因みに、赤いEM chipの場合、その番号にかけた場合は、一般的な未使用番号(変更されて使われなくなった番号)にかけた場合同様、「現在使われておりません」となり、ドコモのDoPaのような、「こちらはNTTドコモです。おかけになった電話番号は、お客様のご指定により、パケット通信サービス専用となっており、音声によるご利用は出来ません。恐れ入りますが番号をお確かめになって、お掛け直し下さい」のような特段のガイダンスはない。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.