2014年ソチオリンピック(2014ねんソチオリンピック)は、2014年2月7日から23日までロシアのソチで開催された第22回冬季オリンピック。ソチ2014(Sochi 2014、Сочи 2014)と呼称される。
2014年ソチオリンピック | |
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第22回オリンピック冬季競技大会 XXII Olympic Winter Games | |
開催国・都市 | ロシア ソチ |
参加国・地域数 | 83ヶ国+5地域(88地域)[1] |
参加人数 | 2873名 |
競技種目数 | 7競技 98種目[2] |
開会式 | 2014年2月7日 |
閉会式 | 2014年2月23日 |
開会宣言 | ウラジーミル・プーチン大統領 |
選手宣誓 | ルスラン・ザハロフ |
審判宣誓 | ヴャチェスラフ・ボデーニン |
最終聖火ランナー |
イリーナ・ロドニナ ウラディスラフ・トレチャク |
主競技場 | オリンピックスタジアム |
冬季 | |
夏季 | |
Portal:オリンピック |
テーマは"Hot. Cool. Yours."(ホットで、クールな、みんなの大会)。
大会招致までの経緯
開催地は2007年7月4日にグアテマラのグアテマラシティで開催された第119次IOC総会でソチに決定した。総会直前までは、前回2010年冬季オリンピックの開催地投票でバンクーバーに接戦で負けた韓国の平昌が最有力候補だったが、二度の投票の末に接戦を制したソチに決定した。
最終立候補都市と投票結果
一次選考で落選した都市
参加国・地域
出典:[1]
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実施競技と日程
今大会から新種目としてフィギュアスケート団体、スキージャンプ女子、スキーハーフパイプ、スキー・スノーボードスロープスタイル、スノーボードパラレル回転、バイアスロン男女混合リレー、リュージュ団体が採用された。
冬季オリンピックとしては史上初めて、開会式に先立って競技を施行することになった(夏季オリンピックでは2000年シドニーオリンピック以降が開会式に先立って競技を施行している)。
2014年2月6日 - 2月23日(日付は全てモスクワ時間)[3]。「予」は予備日。
日付 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | |
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開会式[注釈 2]・閉会式 | 開 | 閉 | |||||||||||||||||
スキー | アルペンスキー | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | ||||||||
クロスカントリースキー | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | |||||||||
スキージャンプ | • | • | • | • | • | • | |||||||||||||
ノルディック複合 | • | • | • | ||||||||||||||||
フリースタイルスキー | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | |||||||||
スノーボード | • | • | • | • | • | • | • | • | • | ||||||||||
スケート | スピードスケート | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | ||||||
フィギュアスケート | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | ||||||||
ショートトラックスピードスケート | • | • | • | • | • | ||||||||||||||
アイスホッケー | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | |||
ボブスレー | ボブスレー | • | • | • | • | • | • | ||||||||||||
スケルトン | • | • | • | ||||||||||||||||
バイアスロン | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | • | ||||||||
カーリング | • | • | • | • | • | • | • | • | 予 | • | • | • | |||||||
リュージュ | • | • | • | • | • | • |
競技会場
競技会場は大きく分けて、ソチの黒海沿岸及びクラースナヤ・ポリャーナ山岳地区の2ヵ所に集まっている。競技終了後は、各会場でメダリストにブーケを手渡す「フラワーセレモニー」を行った後、ソチ・オリンピック・パークのメダル・プラザで表彰式を行った。(アイスホッケー・クロスカントリー女子30km・男子50kmを除く)
コースタルクラスター(沿岸エリア)
- ソチ・オリンピック・パーク(最寄駅:オリンピックパーク駅)
マウンテンクラスター(山岳エリア)
国・地域別メダル獲得数
開催国ロシアによる大規模なドーピングが発覚し、2017年12月までにロシア人選手46名が永久追放処分[15]、メダル13枚(=金4+銀8+銅1)が剥奪された[16]。その後、2018年2月1日にスポーツ仲裁裁判所の決定を受けて剥奪された13枚のうち9枚(=金2+銀6+銅1)のメダルが返還され、結果的に獲得した33枚から4枚(=金2+銀2)のメダルが剥奪されたことになった[17]。 2014年ソチオリンピックのメダル受賞数一覧(2014ねんソチオリンピックのメダルじゅしょうすういちらん)は、2014年2月7日から23日までロシアのソチで開催された2014年ソチオリンピックの国・地域別メダル受賞数一覧。
開催国ロシアによる大規模なドーピングが発覚し、2017年12月までにロシア人選手25名が永久追放、メダル13枚(=金4+銀8+銅1)が剥奪された[18]。その後、2018年2月1日にスポーツ仲裁裁判所の決定を受けて剥奪された13枚のうち9枚のメダルが返還され、結果的に獲得した33個から4つのメダルが剥奪されたことになった[19]。そして2022年5月にメダルの繰上げが決められた[20]。
国・地域別メダル受賞数一覧
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
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1 | ノルウェー (NOR) | 11 | 6 | 9 | 26 |
2 | ロシア (RUS) (開催国) | 10[21] | 10[21] | 9 | 29[21] |
3 | カナダ (CAN) | 10 | 10 | 5 | 25 |
4 | アメリカ合衆国 (USA) | 9 | 9 | 10 | 28 |
5 | オランダ (NED) | 8 | 7 | 9 | 24 |
6 | ドイツ (GER) | 8 | 6 | 5 | 19 |
7 | スイス (SUI) | 7 | 2 | 2 | 11 |
8 | ベラルーシ (BLR) | 5 | 0 | 1 | 6 |
9 | オーストリア (AUT) | 4 | 8 | 5 | 17 |
10 | フランス (FRA) | 4 | 4 | 7 | 15 |
11 | ポーランド (POL) | 4 | 1 | 1 | 6 |
12 | 中国 (CHN) | 3 | 4 | 2 | 9 |
13 | 韓国 (KOR) | 3 | 3 | 2 | 8 |
14 | スウェーデン (SWE) | 2 | 7 | 6 | 15 |
15 | チェコ (CZE) | 2 | 4 | 3 | 9 |
16 | スロベニア (SLO) | 2 | 2 | 4 | 8 |
17 | 日本 (JPN) | 1 | 4 | 3 | 8 |
18 | フィンランド (FIN) | 1 | 3 | 1 | 5 |
19 | イギリス (GBR) | 1 | 1 | 3 | 5 |
ラトビア (LAT) | 1 | 1 | 3 | 5 | |
21 | ウクライナ (UKR) | 1 | 0 | 1 | 2 |
22 | スロバキア (SVK) | 1 | 0 | 0 | 1 |
23 | イタリア (ITA) | 0 | 2 | 6 | 8 |
24 | オーストラリア (AUS) | 0 | 2 | 1 | 3 |
25 | クロアチア (CRO) | 0 | 1 | 0 | 1 |
26 | カザフスタン (KAZ) | 0 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 98[22] | 97[23] | 99[24] | 294 |
競技別メダル剥奪数一覧
すべてロシア選手から剥奪。
関連項目
脚注
- “Schedule and Results - Sochi 2014 Olympics”. 2014年1月30日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 フィシュト・オリンピック・スタジアム- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 シャイバ・アリーナ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 ボリショイ・アイス・ドーム- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 アイス・キューブ・カーリング・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 アドレル・アリーナ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 アイスバーグ・スケーティング・パレス- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 ルスキエ・ゴルキ・ジャンピング・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 スライディング・センター・サンキ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 ラウラ・クロスカントリースキー&バイアスロン・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 ロザ・フトル・エクストリーム・パーク- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “ソチオリンピック2014 競技会場 ロザ・フトル・アルパイン・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
- “五輪=ソチ大会出場のロシア11選手に処分、ドーピングで”. ロイター (2017年12月23日). 2017年12月26日閲覧。
- “ソチ五輪のロシア選手、銀メダリスト含む11人が新たに失格処分”. AFPBB (2017年12月23日). 2017年12月26日閲覧。
- “THE COURT OF ARBITRATION FOR SPORT (CAS) DELIVERS ITS DECISIONS IN THE MATTER OF 39 RUSSIAN ATHLETES V/ THE IOC:28 APPEALS UPHELD, 11 PARTIALLY UPHELD”. スポーツ仲裁裁判所 (2018年2月1日). 2018年2月1日閲覧。
- “ロシア選手団の派遣認めず=IOC、個人資格には道-平昌冬季五輪”. 時事通信社 (2017年12月6日). 2017年12月6日閲覧。
- “THE COURT OF ARBITRATION FOR SPORT (CAS) DELIVERS ITS DECISIONS IN THE MATTER OF 39 RUSSIAN ATHLETES V/ THE IOC:28 APPEALS UPHELD, 11 PARTIALLY UPHELD”. スポーツ仲裁裁判所 (2018年2月1日). 2018年2月1日閲覧。
- “Events from Sochi 2014 and Tokyo 2020 to have medals and diplomas reallocated”. IOC (2022年5月19日). 2024年8月11日閲覧。
- 剥奪後の値。
- ロシア選手から1枚剥奪。女子滑降で同タイムのため1位が2人いる。よって種目数98と等しい。
- 女子滑降で1位が2人いるため2位は無し。よって種目数98より1少ない。
- 男子スーパー大回転で同タイムのため3位が2人いる。よって種目数98より1多い。
出典
外部リンク
テレビ放送
開催費用
競技の開始時間
金メダル
大会マスコット
脚注
関連項目
外部リンク
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