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メジャーリーグベースボールの第92回優勝決定シリーズ ウィキペディアから
1996年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第92回ワールドシリーズ(英語: 92nd World Series)は、10月20日から26日にかけて計6試合が開催された。その結果、ニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)がアトランタ・ブレーブス(ナショナルリーグ)を4勝2敗で下し、18年ぶり23回目の優勝を果たした。
1996年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月20日–26日 | ||||||
観客動員 | 6試合合計:32万4685人 1試合平均: 5万4114人 | ||||||
MVP | ジョン・ウェッテランド(NYY) | ||||||
ALCS | NYY 4–1 BAL | ||||||
NLCS | ATL 4–3 STL | ||||||
殿堂表彰者 | ジョー・トーリ(NYY監督) ウェイド・ボッグス(NYY内野手) デレク・ジーター(NYY内野手) ティム・レインズ(NYY外野手) マリアノ・リベラ(NYY投手) ジョン・シャーホルツ(ATL GM) ボビー・コックス(ATL監督) トム・グラビン(ATL投手) チッパー・ジョーンズ(ATL内野手) グレッグ・マダックス(ATL投手) フレッド・マグリフ(ATL内野手) ジョン・スモルツ(ATL投手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ニューヨーク・ヤンキース(NYY) | |||||||
シリーズ出場 | 15年ぶり34回目 | ||||||
GM | ボブ・ワトソン | ||||||
監督 | ジョー・トーリ | ||||||
シーズン成績 | 92勝70敗・勝率.568 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり21万6870.08ドル[1] | ||||||
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アトランタ・ブレーブス(ATL) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続 8回目 | ||||||
GM | ジョン・シャーホルツ | ||||||
監督 | ボビー・コックス | ||||||
シーズン成績 | 96勝66敗・勝率.593 NL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり14万3678.36ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | FOX | ||||||
実況 | ジョー・バック | ||||||
解説 | ティム・マッカーバー ボブ・ブレンリー | ||||||
平均視聴率 | 17.4%(前年比2.1ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両チームの対戦は、1958年以来36年ぶり3回目。また、ヤンキースのシリーズ出場は1981年以来15年ぶりである。ヤンキースとしては1921年の初出場以降、最も長期間シリーズ出場から遠ざかっていたことになる[3]。連続不出場記録を止めた今シリーズでは、初戦から2連敗のあと4連勝で優勝を決めた。ヤンキースGMのボブ・ワトソンは、アフリカ系アメリカ人史上初のシリーズ優勝GMとなった[4]。相手のブレーブスにとっては、翌シーズンから本拠地球場をターナー・フィールドに移すため、今シリーズ第3戦からの3試合がアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアムでの最後の試合となったが、全敗に終わりシリーズ制覇も逃した[5]。シリーズMVPには、第3戦からの4連投で全てセーブを記録し、5試合4.1イニングで防御率2.08という成績を残したヤンキースのジョン・ウェッテランドが選出された。
1996年のワールドシリーズは10月20日に開幕し、途中に移動日を挟んで7日間で6試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月19日(土) | 雨天順延 | ヤンキー・スタジアム | ||||
10月20日(日) | 第1戦 | アトランタ・ブレーブス | 12-1 | ニューヨーク・ヤンキース | ||
10月21日(月) | 第2戦 | アトランタ・ブレーブス | 4-0 | ニューヨーク・ヤンキース | ||
10月22日(火) | 第3戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 5-2 | アトランタ・ブレーブス | アトランタ・フルトン・ カウンティ・スタジアム | |
10月23日(水) | 第4戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 8-6 | アトランタ・ブレーブス | ||
10月24日(木) | 第5戦 | ニューヨーク・ヤンキース | 1-0 | アトランタ・ブレーブス | ||
10月25日(金) | ||||||
10月26日(土) | 第6戦 | アトランタ・ブレーブス | 2-3 | ニューヨーク・ヤンキース | ヤンキー・スタジアム | |
優勝:ニューヨーク・ヤンキース(4勝2敗 / 18年ぶり23度目) |
ブレーブスの7番アンドリュー・ジョーンズが、シリーズ初出場のこの試合で、2回表の第1打席と3回表の第2打席の2打席連続で本塁打を放った。A・ジョーンズは1977年4月23日生まれで、この試合時点では19歳6か月28日(180日)である。それまでのシリーズ最年少本塁打記録は20歳11か月16日(352日)で、ミッキー・マントルが1952年シリーズ第6戦で樹立したものだったが、A・ジョーンズはこれを更新した[6]。奇しくもこの10月20日は、マントルの誕生日だった[注 1][7]。また、シリーズ初打席からの2打席連続本塁打は、1972年のジーン・テナスに次いで史上2人目である[6]。さらにA・ジョーンズは、6回表の第3打席でも三塁への内野安打で出塁した。ティーンエイジのうちにシリーズ1試合3安打を達成したのも史上2人目で、こちらは1924年のフレディ・リンドストロム以来である[注 2][8]。A・ジョーンズの3安打5打点の活躍もあり、ブレーブスは12-1の大勝を収めた。この試合はヤンキースにとっては、シリーズ史上最悪の大敗だった[9]。
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
6回裏、ヤンキースの先頭打者デレク・ジーターが今シリーズ初安打となる右前打を放つ(54秒) | |
ブレーブス先発投手グレッグ・マダックスが8回無失点で勝利投手に(1分58秒) |
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