鶏籠中元祭
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鶏籠中元祭(キールンちゅうげんさい、基隆中元祭)は、台湾基隆市で毎年、鬼月(亡霊の月)と称される旧暦7月頃に盛大に行われる普度活動(盂蘭盆)。台湾交通部観光局の台湾十二大年中行事の1つに選考されている。
旧暦7月1日に冥界に続く門「龕門」が開き「老大公廟」にいる亡霊が現世に戻り、それをご馳走を用意して迎える。旧暦7月14日に行われる灯篭流し(放水燈)には台湾各地および外国からの観光客も多く訪れる。また、台湾の他の中元祭と違い旧暦7月晦日迄ではなく、旧暦8月1日迄行われる。また、通年この祭りに関する展示が「中元祭典文物館」であり、無料で見学することができる。
台湾開拓時代に大陸より入植した出身地の異なる集団間で、水利や開墾地の争奪などで争いが絶えなかった。咸豊元年(1851年)8月、ついに漳州と泉州の人々との間で「漳泉械鬥事件」が多くの人々が死傷する騒ぎが起こり、これを鎮める為民間武術で競うこととなり、今日神々に武術を奉納する元とになった。また中原の風習として行われていた旧暦7月の盂蘭盆を同時に行い、オランダ人やスペイン人との戦いの烈士、武闘で亡くなったり、海や伝染病で亡くなった無縁仏も一緒に供養するようになった。咸豊5年(1855年)、基隆の十一氏族(張廖簡、呉、劉唐社、陳胡姚、謝、林、江、鄭、何藍韓、賴、許など)の宗親会(のちに十五氏族になる)からの申し出で交代で供養を主催することとなり、今日に至る。
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