飛騨警察署(ひだけいさつしょ)は、岐阜県警察が管轄する警察署の一つである。
概要 岐阜県飛騨警察署, 都道府県警察 ...
閉じる
正式名称は、管轄区域とする飛騨市と同じく、飛「騨」のつくり上部がツではなくロがふたつ(單 = 「単」の旧字体(飛驒))であるが、1983年のJISコード改定(83JIS)以降のJIS漢字に含まれておらず、一部コンピュータ環境では正常に表示できないことから、本記事中では「飛騨警察署」と記載する。
旧古川警察署と旧神岡警察署を統合して設置された警察署であり、建物は旧古川警察署の建物を使用している。
神岡警部交番(旧神岡警察署)には岐阜県警察山岳警備指導センターがあり、かつては岐阜県警察山岳警備隊の前線基地として機能していたが、平成30年度に庁舎が新築された高山警察署にその機能を譲った。現在は”指導センター”の名のとおり、隊員に対する登山・救助技術の教養や、練度向上の訓練拠点として機能している。
神岡警察署
- 1875年(明治8年)4月 - 筑摩県第13警察署出張所が船津(現在の神岡町)に設置される[2]。
- 1876年(明治9年)- 第7警察出張所第7屯所となる。
- 1877年(明治10年)- 高山警察署神岡分署となる[2]。
- 1889年(明治22年)- 古川警察署の管轄となる[2]。
- 1893年 (明治26年) - 神岡鉱山の規模を拡大するに至り人口が増加したため、船津警察署として独立する[1][2]。
- 1929年(昭和4年)5月 - 船津町の大火により類焼。同年12月、木造2階建ての庁舎が再建される[2]。
- 1948年(昭和23年)- 警察制度改正により国家地方警察船津警察署と改称。同時に船津町警察署(新設の自治警察署で、大門町円城寺山門前に設置)新設(1951年廃止)[2]。
- 1954年(昭和29年)7月 - 警察制度改正により岐阜県神岡警察署と改称[2]。
- 1962年(昭和37年)12月 - 鉄筋コンクリート2階建ての庁舎を建設[3][2]。
- 1996年(平成8年)10月23日 - 国道471号沿いに[4]鉄骨3階建てで鉄骨平屋建ての山岳遭難待機所を備えた新庁舎の竣工式[5](業務開始は同年9月16日である[6])。敷地面積4,188m2[6]、延床面積は約1,370m2[5]。新庁舎は穂高連峰をイメージした屋根や外壁を使用し、東側側面には北アルプスの山並みや雷鳥、神岡町の花『たんぽぽ』をあしらったレリーフが取り付けられた。他、自動ドアや車椅子用のスロープを設置し、山岳警備の要としてのヘリコプター場外離発着場[6](47台収容の駐車場と兼用[5])、人工登はん壁、山岳遭難待機所が設置された[6]。
- 2005年(平成17年)- 古川警察署との統合により、飛騨警察署神岡警部交番となる。
飛騨警察署
- 2005年(平成17年)4月1日 - 古川警察署と神岡警察署を統合すると共に、管轄区域の一部を高山警察署へ移管し、飛騨警察署となる。
- 2020年(令和2年)3月31日 - 茂住警察官駐在所を廃止。
※順不同
- 署長(警視)
- 次長兼警務課長(警部) - 警務課
- 会計課 - 課長は一般職員(課長補佐級)
- 生活安全課
- 刑事課
- 地域課
- 交通課
- 警備課
2020年時点[7]。
- 神岡警部交番(飛騨市神岡町殿)
- 署所在地交番(飛騨市古川町朝開町、飛騨警察署内)
- 鷹狩警察官駐在所(飛騨市古川町谷)
- 河合警察官駐在所(飛騨市河合町角川)
- 宮川警察官駐在所(飛騨市宮川町林)
- 山田警察官駐在所(飛騨市神岡町西)
『岐阜県警察史 上巷』岐阜県警察本部、岐阜県警察史編さん委員会、1981年、949頁
『神岡ニュース』第1879号(1996年10月17日付、神岡ニュース社発行)6頁『一世紀以上に及ぶ歴史 戦後、船津の町に二つの警察署が』より。
『神岡町史 通史編Ⅱ』(2008年3月1日、飛騨市教育委員会発行)1145頁。
『神岡ニュース』第1879号(1996年10月17日付、神岡ニュース社発行)7頁『お祝いのことば』より。
『神岡ニュース』第1879号(1996年10月17日付、神岡ニュース社発行)7頁『神岡署庁舎竣工特集号 総工費5億円かけ完成 地域住民と一体の軽ッ殺職務目指して』より。
『神岡ニュース』第1879号(1996年10月17日付、神岡ニュース社発行)4 - 5頁『近代的設備で北飛の安全守る』より。