鈴木 幸一(すずき こういち、1946年9月3日 - )は、日本の実業家。株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役会長(第2代)・最高経営責任者(初代)、東京・春・音楽祭実行委員会委員長(初代)、文化功労者。
社団法人日本能率協会での勤務を経て、株式会社日本アプライドリサーチ研究所代表、株式会社インターネットイニシアティブ企画取締役、株式会社インターネットイニシアティブ社長(第2代)、東京のオペラの森実行委員会委員長(初代)などを歴任した。
人物
深瀬弘恭とともにインターネットイニシアティブを創業した。日本における商用インターネットサービスの先駆者である。クラシック好きが高じて、個人として私費を投じて音楽祭「東京のオペラの森」を起ち上げた[1]。のちに東京のオペラの森は東京・上野で開催されるクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭」となったが、引き続きその実行委員長を務めている。
ショーン・コネリーとの邂逅。ニューヨークのゴルフ倶楽部を訪れたとき、バーにどうも雰囲気のある男性がいたので思わず「どこかでお目にかかりましたでしょうか」と尋ねたところ、「ジェームズ・ボンド」と笑顔で返された。後にも先にも、バーのカウンターで朝から一人でウィスキーグラスを空ける、あれほど魅力的な姿を見たことがなかったという[2]。
略歴
- 1946年9月3日、神奈川県横浜市に生まれる[4]。
- 1972年、神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校(後に連合赤軍の山岳ベース事件で殺される遠山美枝子と同級生だった[5])を経て、早稲田大学文学部卒業[6]。
- 1972年9月、社団法人日本能率協会に入社。インダストリアル・エンジニアリング、新規事業開発等を担当(1982年まで)。
- 1982年9月、株式会社日本アプライドリサーチ研究所・代表取締役に就任。ベンチャー企業育成、地域開発コンサルテーション等にあたる。
- 1992年12月、株式会社インターネットイニシアティブ企画を設立。取締役に就任 (1994年まで)。
- 1994年4月、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)・代表取締役社長に就任。
- 1995年11月、(株)アジア・インターネット・ホールディング代表取締役社長(2005年まで)。
- 1996年3月、IIJアメリカ代表取締役社長(1999年まで)。
- 2003年4月、「東京のオペラの森」発起人
- 2005年7月、「東京のオペラの森実行委員会」実行委員長
- 2008年12月、「東京・春・音楽祭実行委員会」実行委員長(現在まで)
- 2013年6月、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)・代表取締役会長兼CEO[7][8]。
賞歴
栄典
役職
- 株式会社インターネットイニシアティブ・代表取締役社長 (1994年~現職)
- インターネットマルチフィード株式会社・代表取締役社長 (~現職)
- IIJ America Inc. Chairman of the Board (~現職)
- 株式会社アトム・取締役 (~現職)
- 株式会社IIJエンジニアリング・代表取締役社長 (~現職)
- 東京・春・音楽祭実行委員会 実行委員長(~現職)
著作
- 「日々酔狂 -インターネット創業10年未だ交戦中」 (小学館刊)
- 「言葉の水割り -酒と煙草と、ぼくの思いはインターネット」 (講談社刊)
- 「鈴木幸一の文明漂論」 (日本経済新聞出版社刊)
- 「日本インターネット書紀」 (講談社刊)
脚注
関連項目
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