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超小型衛星打上げ機(ちょうこがたえいせいうちあげき、Very Small Launch Vehicles、略称:VSLVs)とは、現在各国で開発が進められている低軌道へ100kg未満の人工衛星を打ち上げる能力を有する概ね10トン未満の人工衛星打上げ機である[1]。理論上は全長265cm、直径36cm、重量200kg、推力560kg、3段式で100gのペイロードを軌道に投入するロケットが実現可能とされる[2]。
近年、技術の進歩によりCubeSatをはじめとする超小型人工衛星の打上げが増えつつある。それらの大半は相乗り衛星として打ち上げられるが、数年間待たされたり、必ずしも目的に合致した軌道ではない場合もある。それらの需要に応じるために小型の人工衛星打上げ専用のロケットの開発が望まれてきた。1950年代の宇宙開発の黎明期からヴァンガードのように既に小型の人工衛星打上げ用のロケットは存在したが、それらは現在の基準では高価で打ち上げ能力や信頼性が低かった。近年では最新技術を取り入れる事により、高信頼性、廉価、高性能のロケットを開発する機運が各国の企業、民間団体で高まりつつある[3]。
打上げ日 | 国 | 打上げ機名称 | 打上げ機総重量 | 衛星名称 | 衛星重量 |
---|---|---|---|---|---|
1957年10月4日 | ソビエト連邦 | スプートニク8A71PS | 267トン | スプートニク1号 | 83.6kg |
1958年2月1日 | アメリカ合衆国 | ジュノーI | 29トン | エクスプローラー1号 | 14kg |
1958年3月17日 | アメリカ合衆国 | ヴァンガード | 10トン | ヴァンガード1号 | 1.5kg |
1970年2月11日 | 日本 | L-4Sロケット | 9.4トン | おおすみ | 26kg |
2018年2月3日 | 日本 | SS-520ロケット | 2.6トン | たすき | 3kg |
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