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福島県会津地方の郷土玩具 ウィキペディアから
起き上がり小法師(おきあがりこぼし、おきあがりこぼうし)は、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一種。起姫(おきひめ)ともいう。会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具である。稚児をかたどった可愛らしさがある。会津地方ではこの小法師を「十日市」という毎年1月10日に行なわれる初市の縁日で家族の人数+1個を購入し一年間神棚などに飾る。
何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の精神を含有している。縁起物としてのご利益としては「無病息災」「家内安全」など。家族の人数より1個多く購入するのは「家族が増えますように」という願いから生じた慣習である。なお買い求める際は、実際に倒してみて起き上がるものを選ぶとよい。購入できる店には、起き上がるかどうか確認するための場所があることが多い。
基本構造はだるまと同じであり本体中心下部におもりを入れる事により「倒しても起き上がる」というギミックを可能にしている。円錐に近い形で、大きさは高さ3センチ、胴回りは7センチ程度で手のひらに乗る。色は顔の部分が白で、下半分の胴体は赤が多いが、最近はいろいろな色が登場している。頭部および眉・目・口は黒で描かれているが手作りのため、それぞれ表情が違うので、温かみが感じられる。
古くは400年前に会津藩主・蒲生氏郷が藩士に小法師を作らせ正月に売らせたのがはじまりと言われる。
2011年の東日本大震災からの復興応援のひとつとして、2013年に高田賢三の発起で、世界のアーティストによる「起き上りこぼし」絵付けプロジェクト「オキアガリコボシ・プロジェクト・フロム・ヨーロッパ」が開始された[1]。
起き上がり小法師は、マスコットキャラクターなどのモチーフとして利用されている。
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