レインゴリト・グリエール作曲のバレエ ウィキペディアから
『赤いけしの花』(あかい けしの はな、露:Красный мак)、作品70は、レインゴリト・グリエールが作曲したバレエ音楽。ソビエト連邦初の、また、近代の革命を題材とした最初のバレエでもあった。
ミハイル・クリルコの台本により、1927年に3幕8場のバレエとして作曲され、初演の主役を務めたバレリーナのエカテリーナ・ゲリツェルに献呈された。後に1949年と1955年の2度にわたって改訂が施され、1949年版では新たな登場人物が追加され、さらに1955年版では題名が『赤い花』(あかい はな、露:Красный цветок)に改められた。
偶然とはいえプッチーニの『トゥーランドット』と同時期の作品であり、中国風の五音音階を用いた旋律がしばしば登場する。その一方で、半音階技法や変化和音、全音音階が活用され、また同時代性を出すためにチャールストンが模倣されるなど、近代的な要素も見受けられる。だが作風としては全般的に、後期ロマン派音楽の伝統に留まっており、題材や筋書きにおいてロシア5人組以来の伝統というべきオリエンタリズムの傾向も顕著である。
全曲中で『ソヴィエト水夫の踊り』が特に名高い。この曲は、ロシア民謡「小さなリンゴ "Яблочко" (ヤブロチコ)」の旋律に基づいている。
(上記の訳名は、おおむねナクソスの日本語リーフレットに従った。)
作品番号70aが付けられている。
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