花井 等(はない ひとし、1935年7月23日[1] - )は、日本の政治学者。筑波大学名誉教授、元麗澤大学外国語学部教授。専門は、国際関係論・日米関係。
中国生まれ。大分県出身。大阪大学法学部卒業後、南カリフォルニア大学大学院を修了。1977年大阪大学より法学博士の学位を受く(学位論文「現代国際関係論」)。京都産業大学教授、筑波大学教授を経て、99年定年退官、名誉教授、麗澤大学教授。
単著
- 『現代国際関係論』(ミネルヴァ書房、1974年/増補版、1987年)
- 『現代外交政策論』(ミネルヴァ書房、1975年)
- 『国際関係論』(東洋経済新報社、1978年)
- 『国益と安全保障――多極化時代のナショナル・ミニマム』(日本経済新聞社、1979年)
- 『日米摩擦の研究――危機的構造をさぐる』(学陽書房、1982年)
- 『日米破局のシナリオ――アメリカ戦略中枢が描く戦慄の近未来図とは』(ごま書房、1982年)
- 『ニッポン新国富論――エコノポリティクスのすすめ』(ダイヤモンド社、1982年)
- 『安保のなくなる日――日米同盟の行方』(日本工業新聞社、1983年)
- 『アンドロポフ vs. レーガン――米ソ新体制下の世界情勢』(学陽書房、1983年)
- 『国際外交のすすめ』(中公新書、1986年)
- 『日米摩擦の構造』(講談社、1988年)
- 『アメリカの大統領政治』(日本放送出版協会、1989年)
- 『日米危機のシミュレーション――構造協議後の日本のサバイバル戦略』(時事通信社、1990年)
- 『日米――最悪のシナリオ』(TBSブリタニカ、1991年)
- 『国際人新渡戸稲造――武士道とキリスト教』(モラロジー研究所、1994年)
- 『戦後日本を築いた宰相たち――吉田茂から田中角栄まで』(文藝春秋、1996年)
- 『新国際関係論』(東洋経済新報社、1996年)
- 『終戦宰相・鈴木貫太郎』(廣池学園出版部、1997年)
- 『新外交政策論』(東洋経済新報社、1998年)
共著
- (加瀬英明)『レーガンは世界を変えるか』(致知出版社、1980年)
- (グループ2001)『冷たい平和――クリントンが変える日米関係』(PHP研究所、1993年)
- (若松篤)『論文の書き方マニュアル――ステップ式リサーチ戦略のすすめ』(有斐閣、1997年)
- (加瀬俊一)『ミズーリ艦上の外交官――百歳翁加瀬俊一と語る』(廣池学園出版部、2004年)
編著
- 『明日の日本と教育(2)変容する国際関係と日本』(創文社、1981年)
- 『日米摩擦の研究――危機的構造をさぐる』(学陽書房、1982年)
- 『地政学と外交政策』(地球社、1982年)
- 『比較外交政策論』(学陽書房、1983年)
- 『世界の目から見た「政治大国」日本』(地球社、1984年)
- 『名著に学ぶ国際関係論』(有斐閣、1999年、新版2009年)
共編著
- (堀江湛)『政治学の方法とアプローチ』(学陽書房、1984年)
- (浅川公紀)『アメリカの外交政策』(勁草書房、1991年)
- (須藤眞志)『新比較外交政策論』(学陽書房、1992年)
- (木村卓司)『アメリカの国家安全保障政策――決定プロセスの政治学』(原書房、1993年)
- (浅川公紀)『戦後日米関係の軌跡』(勁草書房、1995年)
- (浅川公紀)『戦後アメリカ外交の軌跡』(勁草書房、1997年)
- (岡部達味)『現代国際関係論』(東洋経済新報社、2005年)
- 『名著に学ぶ国際関係論』石井貫太郎共編 有斐閣 2009
翻訳
- ジョン・W.スパニアー『戦後アメリカ外交政策』田村幸策共訳 鹿島研究所出版会 1972
- ジェイムズ・W.モーリー [等]著『ジャイアント日本のゆくえ 眠れる軍事大国の脅威』東洋経済新報社 1973