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第二次世界大戦中の北極海における輸送船団では、第二次世界大戦中にソビエト連邦を支援する連合国軍の輸送船団と、それを巡り北極海およびノルウェー海で行われた軍事行動について述べる。
1941年6月にドイツは独ソ不可侵条約を破り、ソビエト連邦に侵攻を開始した。これに対しアメリカ、イギリスはレンドリース法によるソ連への物資や兵器の援助を決めた。
援助物資輸送ルートについては、太平洋ルート(アメリカ西海岸から、ウラジオストクやナホトカなどに船で物資を送り、シベリア鉄道で前線近くまで送り届ける)、イランルート、北極海ルートがあった。北極海ルートは距離が最も短く、船舶利用により大量輸送が行いやすいルートであった。援助物資の総量のうち、およそ2分の1が太平洋ルートを、およそ4分の1ずつがイランルートと北極海ルートを経由した。重量ベースではおよそ400万トンが北極海ルートによって運ばれた。
物資を運ぶ輸送船団はイギリスまたはアイスランドに集結し、ノルウェー海からバレンツ海を通りムルマンスクあるいはアルハンゲリスクへ向かうルートを通る。しかし、ノルウェーはドイツが占領しているため(ヴェーザー演習作戦)、なるべくそこから離れた結氷海域を航行した。それでも、輸送船団はノルウェーを基地とする航空機や水上艦艇、Uボートの攻撃に晒された。
最初の船団(ダーヴィシュ船団)は1941年8月21日にアイスランドを出航した。そしてドイツ降伏後の1945年5月30日までに合計で78の船団(ソ連発の復路船団も含む)が、この航路を行き来した。
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