生目古墳群
宮崎県の古墳時代前期の古墳群 ウィキペディアから
宮崎県の古墳時代前期の古墳群 ウィキペディアから
生目古墳群(いきめこふんぐん)は、宮崎県宮崎市跡江地区にある古墳群。国の史跡に指定されている[1]。
宮崎平野を流れる大淀川右岸に位置する標高25メートルほどの台地上に広がる、古墳時代前期から中期の古墳群である。3世紀後半ないし4世紀前半頃から作られ始め、古墳時代前期としては九州地方最大の古墳群とされる。
1943年(昭和18年)9月8日に前方後円墳7基、円墳36基の計43基の古墳が国の史跡に指定された。その後の調査により計51基の古墳、地下式横穴墓36基、土坑墓49基、円形周溝墓3基が確認され、1943年(昭和18年)指定時のうち1基が古墳ではないことも明らかになった。
九州地方南部にのみ見られる地下式横穴墓は当古墳群でも確認されている。特に7号墳には古墳内部へ深く掘った地下式横穴墓が発見されている。
史跡指定後しばらく調査が進まなかったが、1990年代後半から発掘調査、史跡の追加指定を経て、2008年(平成20年)4月1日、史跡公園として開園した。園内には前方後円墳8基、円墳25基や地下式横穴墓のほか、駐車場、トイレ、展望台、あずまやがある。
宮崎市の埋蔵文化財センターと生目古墳群のガイダンス施設として当古墳群に隣接する形で2009年(平成21年)4月25日に開館した。正式名称は「宮崎市生目の杜遊古館(埋蔵文化財センター)」(読みは「いきめのもりゆうこかん」)。埋蔵文化財の調査・研究、整理・保存と出土品の公開のほか、研修室、体験学習施設、宿泊施設、炊飯施設も併設している。入館・展示室は無料。
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