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沖縄県那覇市にあった博物館 ウィキペディアから
沖縄県立博物館(おきなわけんりつはくぶつかん)は、かつて沖縄県那覇市首里にあった県立博物館。
2006年3月に沖縄県立博物館・美術館に移転するため閉館した。
沖縄県における最初の本格的な博物館は、1936年(昭和11年)に首里城内北殿に開設された「沖縄県教育会附設郷土博物館」であったが、同館は1945年(昭和20年)の沖縄戦で被災・全焼した。その直後の同年8月、琉球列島米国軍政府のウィラード・A・ハンナ少佐が残存した文化財を収集し、石川市(現在のうるま市)東恩納にて「沖縄陳列館」を開設・公開した。翌1946年4月に同館は沖縄民政府に移管され、「東恩納博物館」となった。
一方、首里市(現在の那覇市)でも、1946年5月に市立の「郷土博物館」が設置され、同館も1947年(昭和22年)12月に沖縄民政府に移管され、「首里博物館」になった。
その後、1953年に首里博物館が東恩納博物館を吸収合併し、1955年に「琉球政府立博物館」と改称した。同館は1966年に首里大中町の中城御殿跡に移転し、本土復帰後は「沖縄県立博物館」になり、2階部分が増築された。しかし、1990年代初頭には施設の老朽化が進み、那覇新都心に沖縄県立博物館・美術館を建設することになったため、休館を経て、所蔵品は新都心に建設された新館に移送された。なお、移転と同時に当館は閉館され、2009年3月をもって取り壊された。
敷地には、琉球王国時代の旧中城御殿の塀がそのまま使われ、沖縄戦の時の銃弾痕が確認できた。
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