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汎アラブ色
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汎アラブ色(はんアラブしょく)とは、アラブ諸国の国旗に用いられる配色の名称である。イスラム・アラブ色とも言われる。
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フサイン・イブン・アリーがアラブ反乱で用いたアラブ反乱旗に起源を持つとされ、赤、黒、白そして緑を基調とするのが普通である。赤は聖戦によって流された尊い血と犠牲を、緑は豊かな国土を、白は清浄な生活を、黒は過去の圧政や戦争を表す。17世紀にバクダットで活躍した詩人がそれぞれの人にたとえた詩に基づいているという説もある[1]。
赤・白・黒の国旗を採用しているのはエジプトおよびイエメンである。これに緑を加えた国旗は、アラブ首長国連邦、イラク、クウェート、シリア、スーダン、ソマリランド、西サハラ、パレスチナ、ヨルダン、リビアで使われている。
汎アラブ色のそれぞれの色は、歴代のアラブ系指導者やムスリム政権を表すとされる。黒は預言者ムハンマドの色であり、白はウマイヤ朝においてバドルの戦いを思い出させるためのシンボル色とされた。緑はファーティマ朝においてアリー・イブン・アビー=ターリブを支持することを示す色とされ、赤はハワーリジュ派の旗となり、後には北アフリカ(マグリブ)やイベリア半島(アル=アンダルス)の政権の色となった。
汎アラブ色を国旗に用いないアラブ諸国も、これらの色のうちのいくつかを使う。例えばアルジェリアとレバノンは緑・白・赤を使う(黒は使わない)。