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『残された者 -北の極地-』(のこされたもの きたのきょくち、Arctic)は2018年のアイスランドのサバイバル映画。監督はジョー・ペナ、主演はマッツ・ミケルセンが務めた。
残された者 -北の極地- | |
---|---|
Arctic | |
監督 | ジョー・ペナ |
脚本 |
ジョー・ペナ ライアン・モリソン |
製作 |
クリストファー・ルモール ティム・ザジャロフ ノア・C・ホイスナー |
製作総指揮 |
マーサ・デ・ラウレンティス マニュ・ガルギ |
出演者 | マッツ・ミケルセン |
音楽 | ジョセフ・トラパニーズ |
撮影 | トーマス・エーン・トマソン |
編集 | ライアン・モリソン |
製作会社 |
アーモリー・フィルムズ ユニオン・エンターテインメント・グループ ペガサス・ピクチャーズ |
配給 |
ブリーカー・ストリート キノフィルムズ |
公開 |
2019年2月1日 2019年11月8日 |
上映時間 | 97分[1] |
製作国 | アイスランド |
言語 |
アイスランド語 英語 デンマーク語 |
興行収入 | $3,778,826[2] |
乗っていた飛行機が北極圏で墜落したため、オボァガードは極寒の中、たった一人で取り残された。飛行機の残骸で仮の住居を建て、厚い氷に穴を開けて魚を釣り、周辺の地理情報を記録し、救難信号を発信して過ごすオボァガード。食料の一部が盗まれ、ホッキョクグマの足跡を見つける事件も起こった。
ついに一機のヘリコプターがオボァガードを救助しにやって来た。ところが、突然のブリザードに巻き込まれ、そのヘリコプターも墜落してしまった。操縦士は亡くなったが、同乗していた女性は辛うじて助かった。オボァガードは彼女を救出したが、医療機関による処置が必要な状態であることは明白だった。
ヘリコプターの備品からを地図を見つけるオボァガード。歩いて数日の場所に建物があることを知ったオボァガードは、女性を“そり”に乗せ、過酷な旅に打って出た。しかし、いきなり地図にない岩壁に遭遇し、どうやってもよじ登れない。やむなく遠回りの迂回路を選ぶオボァガード。
迂回路でも次々と障害に直面しながら女性を運ぶオボァガード。一度は女性の反応がなくなり死亡したかに見えたが、オボァガードは這うようにして“そり”を引き続けた。やがて海岸に辿り着いた時、ヘリコプターを目撃するオボァガード。発煙筒で合図したがヘリコプターは岸壁の向こうに飛び去った。力を使い尽くして倒れるオボァガード。微動だにしないオボァガードの近くに、迂回して来たヘリコプターが着地した。
本作の主要撮影はアイスランドで19日間かけて行われた[3]。マッツ・ミケルセンは本作の撮影を回想して「キャリアの中で最も過酷な撮影だった」と述べている[4]。
2018年5月10日、本作は第71回カンヌ国際映画祭でプレミア上映された[5]。11日、ブリーカー・ストリートが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[6]。2019年1月3日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[7]。
2019年2月1日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に5万878ドル(1館あたり1万2720ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場41位となった[8]。
日本では本編の吹き替え版は作られなかったものの、多くの作品でミケルセンの吹き替えを務めている井上和彦をナレーションに起用した日本版予告編が作られた[9]。
本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには127件のレビューがあり、批評家支持率は88%、平均点は10点満点で7.17点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『残された者 -北の極地-』によって、良質のスリラー映画は多数の会話シーンを必要としない―特に、マッツ・ミケルセンが生き延びるために奮闘しているときには―ことを証明した。」となっている[10]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は71/100となっている[11]。
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