松田 時彦(まつだ ときひこ、1931年4月29日[1] - 2023年10月17日)は、日本の地質学者。専門は地震地質学・活断層分野。学位は、理学博士(東京大学・1959年)(学位論文「富士川地方第三系の地質学的研究」)。東京大学名誉教授。九州大学教授、熊本大学教授、西南学院大学教授も歴任した。
- 富山湾の半深海堆積物とその堆積環境 地質学雑誌 Vol.63 (1957) No.746 P.619-635, doi:10.5575/geosoc.63.619
- 富士川谷新第三系の地質 地質学雑誌 Vol.67 (1961) No.785 P79-96, doi:10.5575/geosoc.67.79
- 南部フォッサマグナの地殻構造に対する地質学的推定 東京大学地震研究所彙報. 第40冊第2号, 1962.11.15, pp.357-369, hdl:2261/12055
- 跡津川断層の横ずれ変位 東京大学地震研究所彙報. 第44冊第3号, 1967.1.30, pp.1179-1212, hdl:2261/12292
- 松代地震断層の地質学的性質 東京大学地震研究所彙報. 第45冊第2号, 1967.8.25, pp.537-550, hdl:2261/12344
- 活断層から発生する地震の規模と周期について 地震 第2輯 Vol.28 (1975) No.3 P.269-283, doi:10.4294/zisin1948.28.3_269
- 太田陽子、松田時彦、平川一臣、能登半島の活断層 第四紀研究 Vol.15 (1976-1977) No.3 P.109-128, doi:10.4116/jaqua.15.109
- 御岳山南斜面の大崩壊 地学雑誌 Vol.93 (1984-1985) No.6 P.Plate1-Plate2, doi:10.5026/jgeography.93.6_Plate1
- 最大地震規模による日本列島の地震分帯図 東京大学地震研究所彙報. 第65冊第1号, 1990.6.30, pp.289-319, hdl:2261/13056
- 陸上活断層の最新活動期の表 活断層研究 Vol.1995 (1995) No.13 p.1-13, doi:10.11462/afr1985.1995.13_1
- 活断層研究の歴史と課題 活断層研究 Vol.2008 (2008) No.28 p.15-22, doi:10.11462/afr1985.2008.28_15
- 『レガシー--温故知新 "原発"耐震設計と活断層』 Energy for the future 32(1), 18-23, 2008, NAID 40016171960
共著・分担執筆
- 中村一明、笠原慶一、松田時彦、新潟地震による粟島の地変 地震研究所研究速報. 第8号, 1964-09, pp.73-90, hdl:2261/13885
- 森本良平、村井勇、松田時彦、中村一明、恒石幸正、吉田鎮男、松代群発地震地域とその周辺地方の地質 東京大学地震研究所彙報. 第44冊第1号, 1966.7.25, pp.423-445, hdl:2261/12258
- 松田時彦、太田陽子、岡田篤正、清水文健、東郷正美、空中写真による活断層の認定と実例 東京大学地震研究所彙報. 第52冊第3/4号, 1978.3.31, pp.461-496, hdl:2261/12647
- 村井勇、松田時彦、中村一明、1978年伊豆大島近海地震に伴う稲取付近の地震断層 東京大学地震研究所彙報. 第53冊第3号, 1978.12.25, pp.995-1024, hdl:2261/12704
- 松田時彦、山崎晴雄、中田高、今泉俊文、1896年陸羽地震の地震断層 東京大学地震研究所彙報. 第55冊第3号, 1981.3.7, pp.795-855, hdl:2261/12776
- 松田時彦、有山智雄、1984年長野県西部地震に伴う御岳山の岩屑流堆積物 : とくに"岩屑しぶき"につい 東京大学地震研究所彙報. 第60冊第2号, 1985.11.8, pp.281-316, hdl:2261/12944
- 松田時彦、由井将雄、松島義章 ほか、元慶2年(878年)相模・武蔵地震と伊勢原断層 日本地質学会学術大会講演要旨 第96年学術大会(89水戸)一般発表:口頭発表/ポスター発表, doi:10.14863/geosocabst.1989.0_667
- 佐藤比呂志、岡田篤正、松田時彦、隈元崇、根尾谷断層水鳥断層崖とその掘削断面 地学雑誌 Vol.101 (1992) No.7 P.plate3-plate5, doi:10.5026/jgeography.101.7_plate3
- 島崎邦彦・松田時彦編:地震と断層 地学雑誌 Vol.103 (1994) No.6 P.719a, doi:10.5026/jgeography.103.6_719a
- 松田時彦、萩谷まり、最近10年間の図幅別活断層関連文献集 1989年~1998年 活断層研究 Vol.1999 (1999) No.18 p.65-115, doi:10.11462/afr1985.1999.18_65
- 入倉孝次郎、松田時彦、『新しい視点(22)原子力発電と活断層 : 活断層の有無よりも大事なことがある』 Energy for the future 37(2), 4-12, 2013, NAID 40019643657
- 松田時彦、水本匡起、田力正好、松浦律子、元禄関東地震で大磯沿岸は隆起したか:——海成段丘からの考察—— 地震 第2輯 Vol.67 (2014-2015) No.1 p.35-39, doi:10.4294/zisin.67.35
- 松田時彦、松浦律子、水本匡起、田力正好、神奈川県江の島の離水波食棚と1703年元禄関東地震時の隆起量 地学雑誌 Vol.124 (2015) No.4 p.657-664, doi:10.5026/jgeography.124.657
『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.430