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日本の声楽家 ウィキペディアから
福島県会津若松市出身。福島県立会津高等学校卒業。高校では合唱部に所属し、3年時に全日本合唱コンクールで全国優勝。その際に演奏された湯山昭作曲『ゆうやけの歌』は名演奏として名高いが、そのテノールソロを務めている[1]。
1984年(昭和59年)東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。1986年(昭和61年)東京藝術大学大学院オペラ科修了。渡邊高之助、高丈二、高橋啓三、疋田生次郎に師事。1991年(平成3年)1月より1年間、アルド・プロッティのもとで、ヴェルディ(『リゴレット』『椿姫』など)の歌唱法と、ベルカント・オペラの発声法を学んだ[2]。また、1996年(平成8年)12月より1年間、文化庁在外派遣芸術家として、フランコ・コレルリのもとで、テノール独特の発声、歌唱技術を学ぶとともに、当時リッカルド・ムーティのもとでスカラ座のコレペティトーレであったダンテ・マッツォーラ (Dante Mazzola) よりオペラ歌唱法を学んだ[2]。プロッティ、コレルリ両氏よりディプロマを授与される[3]。在欧中はイタリア各地でコンサートに出演、本場の熱い絶賛を浴びた[4]。
帰国後、ロッシーニ『オテロ』(原語初演)のタイトルロールでデビュー、グノー『ロメオとジュリエット』(日本初演)ロメオ、続いて数多くの歌劇で立て続けに主役を演じた。力強く輝きのあるリリコ・チェントラーレの美声と、気品に満ちた慈味豊かな演唱、スケールの大きいダイナミックな役づくりに定評がある。1999年(平成11年)の二期会公演ワーグナー『タンホイザー』と翌年の東京都民オペラソサイエティ公演ヴェルディ『オテロ』のタイトルロールで、その日本人離れした歌唱と演技が絶賛を集めた[4]。
コンサート活動では、オラトリオや『第九』のソリストとして定評があり、主要オーケストラや来日指揮者との共演も数多い。テレビ朝日系『題名のない音楽会』『土曜リサイタル』『FMリサイタル』[3]等、放送分野でも活躍している[4]。
2020年(令和2年)4月1日現在東京音楽大学准教授[5]。元東京藝術大学非常勤講師[4]。二期会会員。日伊音楽協会会員[3]。
演奏歴はきわめて多く、Researchmap[2]および昭和音楽大学オペラ情報センター[7]に一覧が記録されている。
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