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警察や沿岸警備隊が暴徒などを鎮圧をするために用いる非致死性兵器 ウィキペディアから
放水砲(ほうすいほう、英語: water cannon)とは、警察や沿岸警備隊が暴徒などを鎮圧をするために用いる非致死性兵器のひとつ。
高い圧力をかけて水を吹き出し、対象者の行動を阻止する。威力は非常に高く、放水が直撃した場合には人が打撲を負ったり、転倒するほどである。車輌の屋根に放水銃を搭載した放水車と呼ばれる形態がよく見られ、貯水タンクを車内に備えているものが多い。
日本では、警察の機動隊が装備しており、暴徒鎮圧のほか、火炎瓶等による火災を消火するためにも用いられる。以下の種類がある。
警察の他にも、海上保安庁の巡視船艇や水産庁の漁業取締船[1]に、放水砲が搭載されている。
イギリスにおいては、2011年のイギリス暴動を鎮圧する際、首相の権限で放水砲の使用が許可され、警察部隊が放水砲を使用して暴徒を制圧した。
韓国において公権力とデモ隊が衝突した場合には、戦闘警察の装備としてかなりの頻度で持ち出される。とりわけ、2008年5月以降の米国産牛肉輸入問題に関するデモ(2008年韓国蝋燭デモ)では、警察官による暴力などとともに、過剰な暴力的鎮圧の一例として批判の対象となっている[2][3]。
暴徒鎮圧における放水銃の使用は、重症や死亡につながる危険性が指摘されている。これまでにインドネシア(1996年、アンモニアを含む水による放水)、ジンバブエ(2007年、平和的なデモに対する放水による群衆事故)、トルコ(2013年、催涙成分を含む水による放水)、ウクライナ(2014年、活動家で実業家のボグダン・カリニャク、氷点下の放水による肺炎)、韓国(2016年、68歳の農民、前年の放水銃による負傷)で放水銃の使用による死者を出している。
また目は衝撃に対して脆弱であり、2010年にドイツのシュトゥットガルトで抗議活動参加していた人物が15m先からの放水銃の直撃を受け、顔面骨折と目蓋の裂傷に加え、片目を失明しもう片方の目もほぼ視力を失った事例がある。
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