忘恋剤
ウィキペディアから
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『忘恋剤』(ぼうれんざい)は、「特集ドラマ」として2023年3月30日にNHK総合にて放送されたテレビドラマ[1]。主演は吉川愛[2]。
NHKの若手ディレクターが若手脚本家とタッグを組む「脚本開発会」から生まれたオリジナルドラマ[3]。
別れた恋人との記憶を全部忘れられる薬「忘恋剤」を試してみる、元恋人同士のふたりの心模様と未来を描く。
相川葵は5年間付き合って、最後は喧嘩別れした元彼・小林景とのことが忘れられず、なかなか前を向いて新しい恋に踏み出せずにいる。
そんな葵を心配して、会社の先輩・奈緒は、元彼との記憶を全部忘れられるという「忘恋剤」という薬を手渡す。いかにも怪しげな薬だが、奈緒自身も離婚した時に元夫との記憶を消すために使ってみて効果があったという。
そんな時、景からの呼び出しで、彼の部屋に残っている自分の荷物を引き取りに行った際に口論になってしまい、二人が交際していたことをなかったことにしたいと景が言い始める。同じ気持ちになった葵は、それならと「忘恋剤」を使って記憶を消そうとし、景も同意する。
「忘恋剤」は、細い棒状のお菓子のような形で、説明書の服用方法の「使用する2名で両端をくわえ、中央に向かってゆっくりと食べ進める」との説明に従い、服用していく。説明書には「副作用として消去対象の記憶が思い出されることがあります」とあり、薬の効果が出始めたふたりも様々な思い出とともに切ない思いを呼び起こされ、心が揺さぶられていく。
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