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博物館 ウィキペディアから
全国でも珍しい気象をテーマとした博物館である。施設は広島市が所有し、公益財団法人広島市文化財団が指定管理者となっている。なお市の施設であるが広島市域の天気予報も発表している。
1934年(昭和9年)竣工した広島地方気象台の本庁舎が、1987年(昭和62年)中区上八丁堀の合同庁舎へ移転したことを機に、気象庁から広島市へ移管し、博物館として開館したもの。建物自体は1945年(昭和20年)広島市への原子爆弾投下にも耐えた現存する被爆建物であり、広島市重要文化財に指定されている。
予報業務許可事業者第78号として認可されている。
常設展示の他、夏と冬の2回企画展示を行っている。
本館は、1934年(昭和9年)に竣工した。建築様式は、20世紀初頭に花開いたドイツ表現主義の影響を受けたモダンな造形で、建築技術史的にもデザイン的にも優れている[1]。
また、原爆の爆風で曲がった窓枠やガラスの破片が突き刺さった壁に被爆の痕跡を残している[1]。
旧広島地方気象台として2000年(平成12年)7月25日に広島市重要有形文化財に指定された。
この地は、爆心地から3,630mに位置した[1]。建物や人的には被害を出したが、計器類の損傷は少なかった[3]。これは気象器械が強い風雨に対し耐性を高く作られていたことと、ごく短時間での爆風通過であったため[4]。ただロビッチ日射計は大破、同じく地震計も割れたガラス窓によって大破している[4]。職員に重軽傷者が出たことに加え戦後の食糧難により、観測が困難な状況であったが、昼夜連続の毎時観測を続けている[4]。そこへ9月17日、枕崎台風が襲来することになる[4]。
以下、被爆時の気象記録を示す[5]。この中で降雨、特に黒い雨については当該リンク先を参照。
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