上通
熊本市の繁華街 ウィキペディアから
熊本市の繁華街 ウィキペディアから
上通(かみとおり)は、熊本県熊本市中央区の目抜き通りである通町筋の市電停留所付近から見て北へ伸びるアーケードと並木坂で構成される通りである。また、広義では一帯の繁華街を上通と呼称することもある。町名は「上通町」、商店街の名前では「上通」だが、一般には「上通り」とも書き、店舗名などでも用いられる。
アーケードを横切る桜井通り、並行するオークス通り、上乃裏通りなどがある。通町筋を挟んで南側に伸びる下通が市役所・デパート・オフィス街に近く、裏手にも大小の店舗が多く民家が少ないのと異なり、上通の裏手には民家が混在していることも特徴である。
都心部のファッションストリートであり、多くの若者でにぎわっている。近辺には熊本信愛女学院中学校・高等学校・熊本中央高等学校・熊本市立必由館高等学校などがあり、夕方になると下校途中で道草する高校生の姿も多い。日本で初めて広範囲にEdyを導入した電子マネー商店街でもある。
通町筋側の入口から並木坂までの通りで、住所表示上は全域が上通町に属する。全長約400m、幅約11m。両側に並ぶ建物の3階部分までがアーケード内に面しており、飲食店、衣料品店、書店などの専門店が軒を並べる。大型商業施設はないが、通町筋側の入口脇のびぷれす熊日会館に鶴屋百貨店の一部(New-S館)や熊本市現代美術館が入居している。草葉町通りとの交点より南側は歩行者専用で通りの中央には木製のボードウォークを施している。これより北は車道が中央を通っている。現在のアーケードは3代目で、パリのオルセー美術館を模したもの。初代は1960年代にできたもので熊本県で初のアーケードであった。南から上通り5丁目、同4丁目、同3丁目(住所表示とは異なる)で構成されている。
アーケード街の北から広町までの通りで上通町・城東町・南坪井町・上林町に属する。正式名称は「上通並木坂」で公募により決定した。一方通行の車道を持つ通りであるが、坪井恵比須神社の祭礼に併せて開催される「上通並木坂えびす祭り」時など、年に数日は歩行者天国となりイベントが開催される。
かつては南から上通2丁目、同1丁目、坪井米屋町と呼ばれた。坪井米屋町と呼ばれた地域は江戸時代から商店が建ち並んでおり、上通でもっとも古い商業地域である。1970年代に歩道部分にのみアーケードが架けられてからはフラワー通り、上通一番街という名称になり、1990年末にアーケードの撤去や街路樹・舗装の整備が行われ上通並木坂となった。
江戸時代までは上林町は上林村と呼ばれ、竹が生い茂る村であった。
ここでは、商店街周辺の通りについても述べる。対象地域は、南北は通町筋(熊本県道28号熊本高森線)から広町(熊本県道1号熊本玉名線)まで、東西は国道3号から坪井川までである。この地域の中心を南北に通り抜けているのが、上通アーケード街と上通並木坂である。
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