ボカロ小説(ボカロしょうせつ)とは、音声合成ソフトのVOCALOID(ボカロ)を使用して制作・発表された楽曲(ボカロ曲)を原案とした小説のジャンルである。

概要

2007年クリプトン・フューチャー・メディアが発売した初音ミクの登場以降、ニコニコ動画YouTubeなどの動画投稿サイト上にVOCALOIDを使用して制作された楽曲の投稿が増加し、新たなインターネット文化としての流行が始まった。

その中で、初音ミク鏡音リン・レンといったボーカロイドキャラクターそのものを描いた楽曲や、ボカロP自らの世界観で構築された物語性の高い楽曲を二次創作として展開したものがボカロ小説である。執筆者は作者本人であるケースと、そうでないケースがある。

編集者の飯田一史によると、一貫して10代の女性から高い支持を受けている。これはライトノベルの主要な読者層とも異なっており、ボカロ小説の特徴でもある。書籍はライトノベルを刊行するレーベルから発売されることが多いが、ポプラ社など児童向けのレーベルから刊行されるケースもある。

PHP研究所の伊丹祐喜は、ボカロ小説が女子中高生などの若い世代に人気を集める理由について、「思春期特有のもやもやした思いと世界観がマッチしている」からではないかと述べている[1]

歴史

出典

参考文献

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