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イングランドのサッカークラブ ウィキペディアから
ブレントフォードFC(Brentford Football Club)は、ロンドンのハウンズロー地区、ブレントフォードを本拠地とするサッカークラブ。2021-22シーズンからはプレミアリーグに在籍している。
現在、イングランドの1部リーグであるプレミアリーグに所属している。同じ西ロンドンにチェルシーFC、フラムFC、クイーンズ・パーク・レンジャーズFC(QPR)が存在する。チェルシーとは同じカテゴリにほとんど在籍したことがなく、フラムとQPRをライバルと見なす傾向にある。愛称は The Bees(ハチ)。
1889年、ブレントフォードローイングクラブの選手達が冬の間サッカーをプレーできるように設立された。1904年からグリフィン・パークをスタジアムとして使い始める。設立当初は結果を出せなかったものの、1929-30シーズンにはフットボールリーグディヴィジョン3のホームマッチを全勝で終え、32-33シーズンにはディヴィジョン2に昇格した。1933-35シーズンにはクラブ史上初めてディヴィジョン1に昇格し、46-47に降格するまで、世界大戦をはさんで5シーズン間、イングランドのトップリーグでプレーした。
第二次世界大戦以降のブレントフォードは、主に3部リーグと4部リーグの間を行き来している。そんな中、1985年にフットボールリーグトロフィー決勝に進出し、1989年にはFAカップ準々決勝に進出した。2000-01、2004-05、2005-06シーズンは3部リーグの上位に食い込いこんだが、いずれもプレーオフで負け、2部リーグ(現チャンピオンシップ)への昇格を逃している。
2006年にはサポーターグループ、Bees Unitedがクラブの買収に成功し、グレッグ・ダイクを会長に任命した。個人の投資家ではなく、サポーターがチームを保有するというイングランドでは珍しい体質のクラブとなった。
2012年、プロのギャンブラーで統計分析会社SmartOdds創業者のマシュー・ベンハム[2][3] がBees Unitedからクラブを買収した[4]。2012-13シーズンは昇格プレーオフに敗れEFLチャンピオンシップへの昇格はならなかったが、2013-14シーズンにEFLリーグ1で2位になり自動昇格を果たした。チャンピオンシップ昇格1年目の2014-15シーズンはリーグ5位で昇格プレーオフに進出したもののミドルスブラFCに敗れた。それ以降も毎年11位以上の順位でシーズンを終えている。
ベンハムは統計分析の手法をクラブ運営に持ち込んでクラブの躍進をもたらした。このことからサッカー版マネー・ボールと言われることもあったが、ベンハム自身はその見方を否定している[3]。また、ベンハムは2014年にデンマークのFCミッティランの経営権も取得しており[5]、2015年6月にミッティラン会長のラスムス・アンカーセンをブレントフォードのフットボールダイレクターに任命した[6]。
重大な経営判断として2016年にクラブは年間200万ポンドの運営費がかかるアカデミーを廃止し、代わりにBチームを創設した[3][7]。サッカークラブが密集しているロンドンを本拠としているために競合が激しく、トップチームの選手を育成するのに投資に見合った効果が期待できないためとしている。その代わりに他のクラブのアカデミーから放出される17~20歳の若手選手の獲得に照準を絞ることにした。
2020-21シーズンはEFLチャンピオンシップで3位に入り、更に昇格プレーオフでAFCボーンマス、スウォンジー・シティAFCを下し、旧1部リーグでは1946-47シーズン以来74年ぶり、プレミアリーグでは初の昇格を果たした[8]。
2021-22シーズンのプレミアリーグの開幕試合となったホームでのアーセナル戦を2-0で制し、クラブ史上初のプレミア勝利を飾った[9]。同じ年に上位で昇格したノリッジ・シティとワトフォードが1年で降格する中、13位で残留を果たす。
2022-23シーズンは更に順位を上げ初の一桁順位(9位)で終える。優勝したマンチェスター・シティに対してリーグで唯一シーズンダブルを達成した[10]。
2023-24シーズンは降格圏に13ポイント差をつけ楽に残留したものの、16位と低迷した。
1904年から、1世紀以上に渡ってグリフィン・パークを使用していた。現在の収容人数は12,763人。グリフィン・パークはイングランドで唯一、4つの角全てにパブがあるスタジアムである。
また、グリフィン・パークに代わる新スタジアムブレントフォード・コミュニティ・スタジアムが建設。2018年4月に着工し、2020年9月より供用開始した[11]。新スタジアムはブレントフォードFCの他にラグビーユニオンのロンドン・アイリッシュも使用する。
リーグ最高順位
一試合最多観客動員数
一試合最多得点勝利試合
一試合最多失点敗戦試合
シーズン | リーグ戦 | カップ戦 | リーグ杯 | 欧州カップ / その他 | 最多得点者 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ディビジョン | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 順位 | 選手 | 得点数 | |||||
2004-05 | フットボールリーグ1 | 46 | 22 | 9 | 15 | 57 | 60 | 75 | 4位 | 5回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | デオン・バートン
イザイア・ランキン | 10 | |
2005-06 | 46 | 20 | 16 | 10 | 72 | 52 | 76 | 3位 | 5回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | ロイド・オウス | 14 | ||
2006-07 | 46 | 8 | 13 | 25 | 40 | 79 | 37 | 24位 | 1回戦敗退 | 2回戦敗退 | – | ジョー・クファー | 14 | ||
2007-08 | フットボールリーグ2 | 46 | 17 | 8 | 21 | 52 | 70 | 59 | 14位 | 1回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | グレン・プール | 14 | |
2008-09 | 46 | 23 | 16 | 7 | 65 | 36 | 85 | 1位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | チャーリー・マクドナルド | 18 | ||
2009-10 | フットボールリーグ1 | 46 | 14 | 10 | 12 | 55 | 52 | 62 | 9位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | 17 | ||
2010-11 | 46 | 17 | 10 | 19 | 55 | 62 | 61 | 11位 | 1回戦敗退 | 4回戦敗退 | – | ゲイリー・アレクサンダー | 12 | ||
2011-12 | 46 | 18 | 13 | 15 | 63 | 51 | 67 | 9位 | 2回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | 14 | |||
2012-13 | 46 | 21 | 16 | 9 | 62 | 47 | 79 | 3位 | 4回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | クレイトン・ドナルドソン | 24 | ||
2013-14 | 46 | 28 | 10 | 8 | 72 | 43 | 94 | 2位 | 2回戦敗退 | 2回戦敗退 | – | 18 | |||
2014-15 | チャンピオンシップ | 46 | 23 | 9 | 14 | 78 | 59 | 78 | 5位 | 3回戦敗退 | 2回戦敗退 | – | アンドレ・グレイ | 18 | |
2015-16 | 46 | 19 | 8 | 19 | 72 | 67 | 65 | 9位 | 3回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | アラン・ジャッジ ラッセ・ヴィベ | 14 | ||
2016-17 | 46 | 18 | 10 | 18 | 75 | 65 | 64 | 10位 | 4回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | ラッセ・ヴィベ | 16 | ||
2017-18 | 46 | 18 | 15 | 13 | 62 | 52 | 69 | 9位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | – | ニール・モペイ | 12 | ||
2018-19 | 46 | 17 | 13 | 16 | 73 | 59 | 64 | 11位 | 5回戦敗退 | 3回戦敗退 | – | 28 | |||
2019-20 | 46 | 24 | 9 | 13 | 80 | 38 | 81 | 3位 | 4回戦敗退 | 1回戦敗退 | – | オリー・ワトキンス | 25 | ||
2020-21 | 46 | 24 | 15 | 7 | 79 | 42 | 87 | 3位 | 4回戦敗退 | 準決勝敗退 | – | イヴァン・トニー | 31 | ||
2021-22 | プレミアリーグ | 38 | 13 | 7 | 18 | 48 | 56 | 46 | 13位 | 4回戦敗退 | 準々決勝敗退 | – | 12 | ||
2022-23 | 38 | 15 | 14 | 9 | 58 | 46 | 59 | 9位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | – | 20 | |||
2023-24 | 38 | 10 | 9 | 19 | 56 | 65 | 39 | 16位 | 3回戦敗退 | 3回戦敗退 | – | ヨアヌ・ウィサ | 12 | ||
2024-25 | 38 | 位 | – |
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権を示す。
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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