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2ヶ国語が混合することにより生み出された通用語 ウィキペディアから
ピジン言語(ピジンげんご、pidgin language、または単にpidgin)とは2ヶ国語が混合することにより生み出された通用語を指す名称。
現地語を話す現地人と、現地語の話せない外国語を話す貿易商人などとの間で異言語間の意思疎通のために互換性のある代替単語を用い自然に作られた接触言語で、共通言語が無い複数の集団が接触する際にコミュニケーション手段として形成される。
英語と現地の言語が混合した言語を「ピジン英語」といい、英語の“business”が中国語的に発音されて“pidgin”の語源となったとされている。フランス語をベースにそれ以外の言語と混成したものは、「ピジンフランス語」と呼ばれる。
例えば、“Long time no see.”(「お久しぶり」)は明らかに英語本来の構造とは異なっているが、それなりに意味が伝わる(中国語の很(very) 久(long time) 不(not) 見(see)から来たとされる説もしくはインディアン・ピジンAmerican Indian Pidgin Englishの一例)ために多く使用される。
ピジン語の(単語における)特徴は概ね次の通りである[1]。
さらにピジン語の文の特徴として[2]。
補助言語から共通語としての社会的な公的地位を与えられることもあり、「ピジンの拡張」と呼ばれる。
またパラオの公用語で使われる日本語にも同様の言い換えがみられる。
『国語文化講座 第六巻 国語進出篇』[7]より、満洲国におけるピジン中国語(「満州ピジン」とも)の実例。
日系官吏の妻と、「満系」(現地の中国人)の野菜売りの会話。
ピジン言語が地元に根付き、母語として話されるようになった言語をクレオール言語という。旧植民地の地域全体に通じる言語がない場所に多く存在する。親の世代に第二言語として話していたピジン言語が、母語として使用され定着する過程をクレオール化と呼ぶ。言語名に「ピジン」とあってもクレオール言語として定着しつつある言語(上記のメラネシアの例参照)も多い。ある程度定着してまとまった数の母語話者がいる場合は、「ピジン言語」ではなく「クレオール言語」に分類される事が多いが、分類にはっきりとした決まりがあるわけではない。一括してピジン・クレオール諸語といった表現も存在する[8][9]。
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