バーマス鉄道橋
ウェールズの鉄道橋 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
バーマス鉄道橋(バーマスてつどうきょう、英語: Barmouth Railway Bridge、Barmouth Bridge〈バーマス橋〉、Barmouth Viaduct〈バーマス高架橋〉、ウェールズ語: Pont reilffordd Abermaw〈アベルマウ鉄道橋〉、Pont Abermaw〈アベルマウ橋〉)は、ウェールズのバーマス(英語版)(アベルマウ)に近接したマウザッハ川(英語版)の河口に架かるイギリス指定建造物2*級 (Grade II*) に指定された単線の鉄道高架橋である。全長 820メートル (2,690 ft) のうち 700メートル (2,300 ft) が木造であるこの橋は、カンブリアン線(英語版)を渡している。ウェールズで最も長い木造の高架橋であり、イギリスで変わらずに使用されている極めて古い高架橋の1つである。
バーマス鉄道橋 Barmouth Railway Bridge Pont reilffordd Abermaw | |
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座標 | 北緯52度43分9秒 西経4度2分42秒 |
OSグリッド照合 | |
通行対象 |
カンブリアン線(英語版) 歩行者、自転車 |
交差 | マウザッハ川(英語版) |
所在地 |
ウェールズ グウィネズ |
文化財登録 | |
指定建築物 – 等級 II* | |
登録名 | Barmouth Railway Bridge (partly in Arthog Community) |
登録日 | 1988年3月22日 |
登録コード | 5207[1] |
特性 | |
全長 |
820メートル (900 yd) * 木材部 700メートル (770 yd) * 金属部 120メートル (130 yd)[2] |
支間数 | 木材部: 113、金属部: 4[3] |
歴史 | |
設計者 |
ベンジャミン・ピアシー(英語版) ヘンリー・コニベア(英語版) |
建設開始 | 1864年 |
開通 | 1867年10月10日 |
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バーマス鉄道橋は、アベリストウィスとプスヘリ(英語版)間を結ぶアベリストウィス・アンド・ウェルシュ・コースト鉄道(英語版)の建設にあたり設計された。工事は1861年に認可され、1864年に着工した。完成した橋は1867年10月10日、正式に開通した。その後、水中の鉄材部分に重大な腐食が見つかり、補強修復計画が1899年12月から1902年後半にかけて行なわれた。その間にトールシップ(背高の船、帆船)の往来を可能にするよう橋に組み込まれた跳ね橋は、旋回橋に置き換えられたが、あまり利用されないまま操作されなくなった。1980年までに、高架橋はフナクイムシの侵襲を受けて、廃止・解体されることが懸念されたが、その観光的価値から、1985-1986年に修繕された。その間しばらく運休するとともに、重量規制および機関車牽引列車の禁止も導入された。これらの制限は2005年より緩和されている。
グウィネズのモルヴァ・マウザッハ駅(英語版)とバーマス駅(英語版)の間にある高架橋は、鉄道ならびに歩行者・自転車に利用され、ナショナル・サイクル・ネットワーク(英語版)(全英自転車網)ルート8(英語版)の一部分となる。2013年まで歩行者・自転車に通行料が取られていたが、2017年からは任意になっている。