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スリー・フレーバー・コルネット3部作
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「スリー・フレーバー・コルネット3部作」[11][12](スリー・フレーバー・コルネットさんぶさく、英: The Three Flavours Cornetto Trilogy[13])は、エドガー・ライト監督、ライトとサイモン・ペグ脚本、ナイラ・パーク製作、ペグとニック・フロスト主演という体制の元、イギリスとアメリカで製作されたB級コメディ映画3作品の総称である。「コルネット3部作」(The Cornetto Trilogy) や「血とアイスクリーム3部作」(The Blood and Ice Cream Trilogy)と呼ばれることもある[14][15][16]。3作品は公開が早い順に、2004年の『ショーン・オブ・ザ・デッド』、2007年の『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』、2013年の『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』を指す[15]。
スリー・フレーバー・コルネット3部作 | |
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Three Flavours Cornetto Trilogy | |
![]() 2013年のコミコン・インターナショナルで、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のパネルに登場したライト、ペグ、フロスト | |
監督 | エドガー・ライト |
脚本 |
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製作 |
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製作総指揮 |
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出演者 | |
音楽 |
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撮影 | |
編集 | |
製作会社 |
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配給 |
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公開 |
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上映時間 | |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 3,800万ドル |
興行収入 | 1億5670万ドル |
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この名前はライトによれば、『ホット・ファズ』宣伝中に冗談半分に言ったものだった[17]。ライトは自身の実体験を元に、『ショーン・オブ・ザ・デッド』でフロストが演じるエドが、二日酔いを治すためコルネット・アイス(英語版)[注釈 4]を食べるシーンを書いていた。第2作『ホット・ファズ』でライトは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のコルネットネタへ言及するさりげないジョークを入れ込んだ。『ワールズ・エンド』制作中に行われた『ホット・ファズ』宣伝ツアーで、あるインタビュアーが前2作にコルネット・アイスが登場していることを指摘し、ライトは冗談でクシシュトフ・キェシロフスキの「トリコロール3部作(英語版)」に相当するものだと返したが、これが3部作誕生の元となった[18][19][20]。
この後ライトは3作の映画を本気で3部作に仕立て上げようと考え始め、既に封切られた2作品のテーマを完成させるものとして『ワールズ・エンド』の脚本を執筆し、また映画内にコルネット・アイスに言及するシーンを加えた。それぞれの映画は、作中登場する異なる味のコルネット・アイスで繋がっている[14][21]。『ショーン・オブ・ザ・デッド』には作品の血塗れ・血みどろな要素からストロベリー味[22]、『ホット・ファズ』には警察関係の話なのでブルー・オリジナル味[23]、『ワールズ・エンド』には「リトル・グリーン・メン」とサイエンス・フィクションを象徴する、グリーンのミント・チョコ・チップ(英語版)味のコルネット・アイスが登場する(ただし『ワールズ・エンド』では、風に舞い上がる包装紙が映るだけである)[14][24]。ライトによれば、コルネット・アイスの製造元であるウォールズ・アイスクリーム(ユニリーバ傘下)はこの「商品名言及にとても喜んでいた」("very pleased with the namecheck") とのことである[25]。
ライトは3部作について、「トロイの木馬」であり、「ゾンビ映画、警察映画、SF映画の枠の中で奮闘しながら、人間関係を描くコメディのジャンル映画」だと語っていた[17]。ライトは3部作に、「集団の中の個人」「成長すること」「ひっきりなしに襲ってくる思春期の危険」という共通のテーマを持たせた[17]。『エンターテイメント・ウィークリー』のクラーク・コリンズは、3作全てに「走っている[登場人物と]庭のフェンスに関するギャグ[がある]」ことも指摘している[19]。
作品はキャスティングの面でも繋がりを持っている。3部作制作の中心的存在であるライト、パーク、ペグ、フロストは、1999年から2001年にかけて放送されたテレビシリーズ『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』以来の関係である。また、マーティン・フリーマン、ビル・ナイ、レイフ・スポール、ジュリア・ディーキン(英語版)、パトリシア・フランクリン(英語版)、ガース・ジェニングスは、3部作だけでなくライトやペグの他作品にも登場している。