スノキ属
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特徴
常緑または落葉の低木で、まれに小高木になる。葉は互生し、鋸歯があるものと無いものとがある。花冠は小型のつぼ形または鐘形になり、先端が浅く4-5裂するが、ときに基部まで深く裂け、裂片が著しく反り返るものもある。果実は漿果となり、甘酸っぱく熟す。世界に約450種があり、北半球の寒い地域に分布するものが多いが、マダガスカルやハワイに分布する種もある。日本には19種が自生し、ビルベリーやブルーベリーなどが栽培される。他の多くのツツジ科の植物と同様、酸性土壌を好む。
スノキ亜属 (Subgenus Vaccinium) とツルコケモモ亜属(クランベリー)(Subgenus Oxycoccus) に分けられる。
利用
クランベリー、ブルーベリー、コケモモ、ビルベリー、ハックルベリーといった欧米で果樹として利用されてきた植物を多く含む。日本産のシャシャンボなども、子供の野遊びのときのおやつとして古くから食用にされてきた。
種
日本の種
- スノキ亜属 Subgenus Vaccinium
- シャシャンボ節 Sect. Bracteata
- ヤドリコケモモ節 Sect. Conchophylla
- ヤドリコケモモ(オオバコケモモ)V. amamianum (-syn. V. emarginatum)
- コケモモ節 Sect. Vitis-Idaea
- コケモモ V. vitis-idaea
- ナツハゼ節 Sect. Ciliata
- ナツハゼ V. oldhamii
- ナガボナツハゼ V. sieboldi
- アラゲナツハゼ V. ciliatum
- スノキ節 Sect. Cyanococcus
- クロマメノキ節 Sect. Vaccinium
- クロマメノキ V. uliginosum
- クロウスゴ節 Sect. Myrtillus
- イワツツジ節 Sect. Praestantia
- イワツツジ V. praestans
- ツルコケモモ亜属 Subgenus Oxycoccus
その他
ギャラリー
参考文献
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅱ』(1989) 平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
関連項目
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