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髪を剃ること ウィキペディアから
スキンヘッド(英: skinhead)とは、剃髪した頭のこと[1]。
英語においてもskinheadは剃髪した頭を指す[2]が、一般にはシェイブドヘッド(英: shaved head)、シェイブンヘッド(英: shaven head、剃り上げた頭)またはボールドヘッド(英: bald head、はげ頭)が用いられる。シェイブドヘッド・シェイブンヘッドは、髪を剃るという作業を施した頭を指し、少し髪がのびてきてもよい。ボールドヘッドは、基本的に自然と髪が抜けたために髪が無い頭を指すが、完全に抜け切らなくても用いられる。
スキンヘッドにする理由や目的はさまざまある。
江戸時代、僧侶(天台宗系山伏はその限りではない)、医者、俳句や茶道の宗匠、按摩(男)などは髪を剃り上げるのが普通だった。また髪が抜けてもはや貧相な丁髷も結えなくなった町方の老人がさっぱりと頭を剃ってしまう場合も多かったが、武家はそういうわけにも行かず入れ毛などで無理やり髷を結っていた。
女犯の現場を押さえられたら重罪となる僧侶が遊郭へ登楼する場合、鬘ではすぐにばれてしまうため変装用の衣装一式を貸す貸衣装屋に寄って同じく禿頭の宗匠や医者に変装することが多かった。宗匠頭巾や十徳に着流しの宗匠姿か、脇差を落としざしにし気取った姿の医者か選ぶのだが、脂ぎった不良坊主は恰幅がよく風流な宗匠姿が似合わなかったと見えて、医者姿に変装するものが多かったらしい。川柳にも「中宿の内儀おとけて脈をみせ」「船宿で化けやれと師のたまわく」などと僧侶の女遊びをからかった句が多く見える。
また、特に職業として頭を剃るものは見た目を良くするために禿頭をそれなりに丁寧に手入れした。
まず艶を出すために植物油(椿油など)を頭に広げ柔らかい布で丁寧に磨くというもので、硬くなった頭皮に艶が出て金属の表面のように見えることから薬缶頭などとも呼ぶ。(江戸時代の流行語「とんだ茶釜が薬缶に化けた」笠森お仙の項参照)若々しさを出したい場合には、頭に女性が黛に使う藍色の絵具(青黛)を薄く塗りつけて剃って間もない剃り後のように見せるものも多かった。
1966年ごろ、イギリスの「モッズ」が分裂して誕生した。ここでの「スキンヘッド」とは、完全に毛髪を剃り上げるのではなく、男性の場合は丸刈り、女性の場合は極端な短髪のことを指した。彼らがスキンヘッドと呼ばれ始めたのは1968年ごろから。この流行は1970年代に入ると下火になるが、1970年代後半に「オイ!」と呼ばれるパンク・ロックとスキンヘッドを結びつける活動によって再燃する。
1980年代に入ると、剃髪にする者が現れはじめ、これを「スキンヘッド」に含むようになった。その後さらに細分化し、1960年代のスキンヘッドカルチャーを続けているトロイア・スキンヘッド(英: trojan skinhead)、白人至上主義のホワイト・パワー・スキンヘッド(英: white power skinhead)、ハードコア・パンクやヘビーメタルを愛するハードコア・スキンヘッド(英: hardcore skinhead)、社会主義、共産主義のレッドスキン(英: redskin)、同性愛のゲイ・スキンヘッド(英: gay skinhead)など、多彩なスキンヘッドが存在している。
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