Loading AI tools
ウィキペディアから
アヴェンジド・セヴンフォールド(Avenged Sevenfold、略称: A7X[注釈 1])は、アメリカ合衆国で結成された5人組ヘヴィメタルバンド[1]。
アヴェンジド・セヴンフォールド Avenged Sevenfold | |
---|---|
アヴェンジド・セヴンフォールド(2007年8月15日) | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ハンティントン・ビーチ |
ジャンル |
ヘヴィメタル[1][2][3] ハードロック[1][2][3] メタルコア(初期)[1][2][3] オルタナティヴ・メタル[3] オルタナティヴ・ロック[3] ポスト・ハードコア[3] エモ[3] |
活動期間 | 1999年~現在 |
レーベル |
グッドライフ・レコーディングス ホープレス・レコード ワーナー・ブラザース・レコード キャピトル・レコード ハウリング・ブル・エンターテイメント |
メンバー |
M.シャドウズ ザッキー・ヴェンジェンス シニスター・ゲイツ ジョニー・クライスト ブルックス・ワッカーマン |
旧メンバー |
Dameon Ash Justin Sane Matt Wendt エレン・イラハイ ザ・レヴ |
カリフォルニア州ハンティントン・ビーチの出身で、1999年に結成された。メンバーは、リード・ヴォーカル担当のM.シャドウズ、リズム・ギターとバック・ヴォーカル担当のザッキー・ヴェンジェンス、リード・ギターとバック・ヴォーカル担当のシニスター・ゲイツ、ベースのジョニー・クライスト、そしてドラムズのブルックス・ワッカーマンである。
彼らは、その幅広い多様な要素から成るサウンド、そして劇的で聴き手の心の中に映像を喚起するようなアルバム・カヴァーとTシャツで知られている[4][5][6]。アヴェンジド・セヴンフォールドは、デビューアルバムの「サウンディング・ザ・セヴンス・トランペット」ではメタルコアサウンドを聞かせていたが、そのスタイルは徐々に進化して、三枚目のアルバムでかつメジャー・レーベルからの一枚目となる「シティ・オヴ・イーヴル」ではハード・ロック/ヘヴィ・メタルのサウンドを聞くことができる。バンドは新しいサウンドを探求することを続け、四枚目にはセルフタイトルのアルバム(「アヴェンジド・セヴンフォールド」)を発表して成功し王道を行く姿勢を示した。しかしドラマーのザ・レヴが2009年に亡くなる。その後、レヴの死に負けることなく、ドリーム・シアターの前ドラマーであるマイク・ポートノイの援助を得てバンドは活動を続け、五枚目のアルバム「ナイトメア」を2010年に発表し、ツアーを行う。この「ナイトメア」は、ビルボード200で彼らの最初の初登場一位を記録したアルバムとなった[7]。彼らの最新アルバム「ヘイル・トゥ・ザ・キング」は2013年に発表されたが、このアルバムから新しいドラマーのエイリン・イラハイが参加している。「ヘイル・トゥ・ザ・キング」は、フィンランド、ブラジル、カナダ、アイルランドだけでなく、アメリカのビルボード200、イギリスのアルバム・チャートでも第一位を記録している。
これまでにアヴェンジド・セヴンフォールドは8枚のスタジオ・アルバムとDVDと組み合わせたコンピレーションのライヴアルバムを1枚、そして18枚のシングルを発売しており、世界中で800万枚以上の売り上げを上げている[8][9]。
バンドは1999年にカリフォルニア州ハンティントンビーチで結成された。オリジナル・メンバーは、M.シャドウズ、ザッキー・ヴェンジェンス、ザ・レヴ、そしてマット・ウェントである。M.シャドウズはバンド名を、旧約聖書創世記の第4章24節の句 "If Cain shall be avenged sevenfold, truly Lamech seventy and sevenfold."[10][注釈 2]に依ってつけた。ただし、バンド自体は特に宗教的な要素を出してはいない[12]。
バンドの結成と同時に、メンバー一人一人が「ステージ名」とでも言うべき別名を名乗ることにした。これは、高校時代にすでにあだ名となっていたものだった[13]。マット・ウェントは後にジャスティン・セインに交替する。セインはもともとサバーバン・レジェンズのベーシストだった。
2001年の中頃、ベーシストのジャスティン・セインが自殺未遂をしたと報道された[16]。かぜ薬の大量摂取によるものだった[17]。この自殺未遂事件は、バンドのテイク・アクション・ツアーに影響を与えた[16]。セインは入院中に回復の兆しが見られず、デミオン・アッシュに交替することになる[17]。M.シャドウズはインタヴューの中でセインについて、「彼は薬のやり過ぎで頭が完全にイカレてしまっていたんだ。長いこと精神病の施設に入っていたんだよ」と述べている。「そういうことをする奴がバンドにいたら、身の回りのことすべてがダメになってしまうんだ。それでみんなにはそういうことが起きないようにどうにかしたいと思うもんだよ」[17]
アヴェンジド・セヴンフォールドのデビュー・アルバムである「サウンディング・ザ・セヴンス・トランペット」は、バンドのメンバーがちょうど18歳くらいで高校在学中に録音されたものである。もともとは最初に契約したレコード・レーベルであるグッド・ライフ・レコーディングズから2001年に発売されたものだった[18]。1999年の末に、リード・ギターのシニスター・ゲイツがバンドに加入した後(ゲイツは当時18歳だった)、アルバムの第一曲目である「トゥ・エンド・ザ・ラプチャー(携挙を終えるために)」がバンドメンバー全員の特色が出るよう再録音された。その後アルバムそのものが2002年にホープレス・レコーズから再発された。バンドは注目を集め始め、マッシュルームヘッドやシャドウズ・フォールといったアーティストと共演するようになり、テイク・アクション・ツアー(ホープレス・レコーズ主催のツアー)に出演する[19][20]。
ジョニー・クライストという新しいベーシストを見つけて、グループは「ウェイキング・ザ・フォーレン」という名の二枚目のスタジオ・アルバムをホープレス・レコーズから2003年8月に発売する。前作に比べて、より洗練され円熟した音の作りとなっていた。バンドはビルボードとボストン・グローブ紙(ボストンの日刊紙)で紹介され、ヴァンズ・ワープト・ツアー(アメリカの靴メーカー後援のツアー)に出演する[21][22]。2004年に再度ヴァンズ・ワープト・ツアーに出演し、「アンホリー・コンフェッションズ」のヴィデオを録音する。このヴィデオはMTV2のヘッドバンガーズ・ボールでローテーションとなった[23]。ウェイキング・ザ・フォーレンを発表してまもなく、バンドはホープレス・レコーズを離れ、ワーナー・ブラザース・レコードと契約する。
2005年に3rdアルバム『シティ・オブ・イーヴル』を発売。アイアン・メイデンなど正統派メタルの影響を取り入れてより幅広い人気を獲得した。これを受けて2006年にワーナーミュージック・ジャパンからもアルバムが発売されることになった。
2007年、バンド名を冠した4thアルバム『アヴェンジド・セヴンフォールド』を発売。Billboard 200チャートで初登場4位を記録し、その後RIAAによってゴールドディスク(50万枚)に認定されるなど、商業的にも一定の成功を収めている。2009年4月までセルフタイトルアルバムを携えたツアーを行った。
2007年発売のグッド・シャーロットの"The River"に、M.シャドウズとシニスター・ゲイツがゲスト参加している。またM.シャドウズは2010年発売の元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュのソロアルバムにもゲストヴォーカリストとして参加している。
2009年12月28日(現地時間)に、ドラマーのレヴが南カルフォルニアの自宅で亡くなっているのが発見された。死因は処方薬とアルコールの偶発性過剰摂取と検死後明らかに。
メンバーたちは次のような声明文をオフィシャル・サイト上に掲げている。
「 | 彼は世界屈指のベスト・ドラマーのひとりであるのみならず、それ以上に、我々にとっては親友であり、兄弟同然の存在だった。我々の想いと祈りを彼の家族に捧げると共に、皆さんにも、困難に直面している家族のプライバシーを重んじていただけるようご理解を請いたい。 | 」 |
2010年2月17日(現地時間)、ドラマーのレヴが生前にフェイヴァリット・ドラマーとして常に名前を挙げていたドリーム・シアターのマイク・ポートノイを迎え、ニュー・アルバムの制作のためスタジオ入りすることが明らかとなった。
バンドはスタジオ入りを前に、オフィシャルサイトにて次のような声明を発表している。
「 | 俺たちはジミーが大好きだったドラマーのマイク・ポートノイに、ジミーの代わりにレコーディングに参加してくれないかと頼んだんだ。マイクは彼が望んでいたことだったなら光栄だと言ってくれた。世界最高峰のドラマーのひとりであるマイクが参加してくれるのは、俺たちにとって慰めでもあるんだ。
大切な仲間がいなくなり、これまでとは同じじゃないとしても、ジミーのエッセンスは俺たちの心のなかで生きていて、作品を作り上げるのを手助けしてくれる。俺たちのファン、そしてジミーのために、こうしてレコーディングできることにとても興奮しているよ。 |
」 |
2010年5月7日(現地時間)、ドリーム・シアターのマイク・ポートノイが、アヴェンジド・セヴンフォールドのツアーに参加する事を表明した。
「 | 今は、本当にこの「少年たち」とツアーに出られる事にエキサイトしているんだ。ニュー・アルバムからの俺のドラムを、そしてレヴが残してきた今までの楽曲を叩く事に敬意を表するよ。--マイク・ポートノイ | 」 |
またアヴェンジド・セヴンフォールドのギター、ザッキー・ヴェジェンスは下記のようなコメントを発している。
「 | 噂は真実となり、スタジオでのレコーディングに参加してくれたマイク・ポートノイが、今年の後半に来たる俺達のツアーに参加してくれる事となった。みんなにツアーで会えるのを楽しみにしてるよ。時間、そして才能を俺達の為に再び捧げてくれる事を決めてくれたマイクに、本当に感謝しているよ。Much Love and Respect | 」 |
2010年7月、5thアルバム『ナイトメア』を発売。イギリスでは全英アルバムチャートで初登場5位を記録し[24]、アメリカでは最初の週に163,000枚を売りあげてBillboard 200チャートで初登場1位を記録した[25]。
2010年12月16日、マイク・ポートノイはFacebookでバンドを離れたことを明かし[26]、2011年1月よりエレン・イラハイ(元Confide)がセッション・ツアードラマーとして参加した[27]。
2013年8月9日(現地時間)、2011年よりツアードラマーとしてアヴェンジド・セブンフォールドに参加していたエレン・イラハイが正式に加入することがコネチカット公演でシャドウズの口から発表された[28]。
2013年8月、6枚目のアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・キング』を発売。全英アルバムチャート、Billboard 200チャートともに初登場1位を記録した。なお、アメリカでの初週売上枚数は159,000枚である[29]。
2016年10月、7枚目のアルバム『ザ・ステージ』を発売。Billboard 200チャートで初登場4位を記録した。
2023年6月、8枚目のアルバム『Life Is but a Dream...』を発売。
年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [30] |
AUS [31] |
CAN [32] |
FIN [33] |
IRL [34] |
JPN [35] |
NOR [36] |
NZ [37] |
SWE [38] |
UK [39] | ||||
2001 | Sounding the Seventh Trumpet | — | — | — | — | — | 176 | — | — | — | — | ||
2003 | Waking the Fallen | 10 | 34 | — | — | — | 176 | — | — | — | 35 |
| |
2005 | City of Evil |
|
30 | — | — | — | — | 16 | — | — | — | 63 | |
2007 | Avenged Sevenfold | 4 | 37 | 6 | — | 41 | 12 | — | — | — | 24 | ||
2010 | Nightmare | 1 | 9 | 2 | 1 | 9 | 12 | 14 | 2 | 9 | 5 | ||
2013 | Hail to the King | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 15 | 3 | 3 | 4 | 1 | ||
2016 | The Stage | 4 | 4 | 1 | 10 | 16 | — | 16 | 9 | 37 | 13 | ||
2023 | Life Is but a Dream... |
|
13 | 46 | 11 | 20 | 27 | 46 | — | 29 | — | 21 | |
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.