さかのぼり日本史(さかのぼり・にほんし)は、NHK教育テレビジョンで、2011年3月29日から、毎週火曜日に放送されていた歴史教養番組。
日本の歴史には時代の流れを決定付けた様々な分岐点があり、それについての「なぜ」を時代を過去にさかのぼって、その因果関係を探り、今日の日本に与えた影響を探るという新しいスタイルの教養情報番組である。2011年度は10本(1本につき各4回のため全40回)、2012年度は11本(最終月の2013年3月のみ2本<前後編×2>だが、全体の回数は40回のまま)が制作され、8月および1月には既に放送された分のアンコール放送が行われた。
- 2011年度
- シーズン1は日本史そのものにスポットを当てた。第1回(2011年3月29日)放送では、今日(21世紀)の日本の分岐点は1990年代前後の東西冷戦終結と中東湾岸戦争などによる民主政治の台頭が引き金となったと、この回の講師である五百旗頭真(防衛大学校校長)は分析する。近年の日本は中東・東欧の民主化と国際連合が推進する新しい世界秩序を推進しようとした中、外交上の問題、更には世界的な経済不況を抱える「失われた20年」といわれるようになってしまった。ではなぜこの「失われた20年」が起きてしまったかということを1990年代前後にさかのぼって検証し、振り返ってみるというものだった。
- 2012年度
- 2012年度のシーズン2では、日本と国外の「対外関係の歴史」を取り上げて、再び現代から1年をかけて時代をさかのぼって検証していく。
解説放送(アナログ・デジタル〈ステレオ2〉とも)がある。
- 2011年度
- 毎週火曜 22:00 - 22:25(JST)
- 再放送: 次週火曜日 5:10 - 5:35、13:05 - 13:30
- 2012年度
- 毎週火曜 23:00 - 23:25(JST)
- 再放送: 次週火曜日 5:30 - 5:55、12:25 - 12:50
2011年度
- 2011年 4月 - 「戦後 経済大国の漂流」
- 2011年 5月 - 「昭和 とめられなかった戦争」(2011年8月に再放送)
- 2011年 6月 - 「昭和〜明治 挫折した政党政治」
- 2011年 7月 - 「明治 官僚国家への道」
- 2011年 9月 - 「幕末 危機が生んだ挙国一致」
- 2011年10月 - 「江戸 "天下泰平"の礎」(2012年1月に再放送)
- 2011年11月 - 「戦国 富を制する者が天下を制す」
- 2011年12月 - 「室町・鎌倉 "武士の世"の幕開け」
- 2012年 2月 - 「平安 藤原氏はなぜ権力を持ち続けたのか」
- 2012年 3月 - 「奈良・飛鳥 "都"がつくる古代国家」
2012年度
- 2012年 4月 - 「戦後 アジア"経済外交"の軌跡」
- 2012年 5月 - 「昭和 "外交敗戦"の教訓」(2012年8月に再放送)
- 2012年 6月 - 「大正明治 「一等国」の誕生」
- 2012年 7月 - 「幕末 独立を守った"現実外交"」
- 2012年 9月 - 「江戸 外交としての"鎖国"」
- 2012年10月 - 「戦国 富と野望の外交戦略」
- 2012年11月 - 「室町 "日本国王"と勘合貿易」(2013年1月に再放送)
- 2012年12月 - 「鎌倉 「武家外交」の誕生」
- 2013年 2月 - 「平安〜奈良後期 外交から貿易への大転換」
- 2013年 3月 - 「飛鳥 アジアの中の古代日本」(前半2回)、「こうしてクニが生まれた」(後半2回)
- NHK出版より発売。ただし番組連動型のテキストという形ではなく、放送から2-3ヶ月程度経過してから、書籍という形で発売している。
- 事後テキスト・書籍はニュースで英会話でも行っている。
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NHK教育テレビ 火曜日22時台前半枠 |
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さかのぼり日本史
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