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鼻眼鏡
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鼻眼鏡(はなめがね)とは、耳当てのテンプル(ツル)がなく、鼻を挟むことでかける型の眼鏡である。19世紀から20世紀初頭の欧米で流行した眼鏡の種類で、フィンチ型とも呼ばれる。
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英語で鼻眼鏡はパンスネ pince-nez とも呼ばれるが、語源はフランス語で鼻を挟むという意味である。今日の英語で アイグラシズ eyeglasses と スペクタクルズ spectacles は眼鏡を指す同義語である[1]が、鼻眼鏡の流行期に刊行された眼鏡商向けの書籍やカタログでは鼻眼鏡をアイグラシズ、耳かけはあるが鼻当てのない現代でいう一山をスペクタクルズと呼び分けていた[2][3][4][5]。
耳にかけない点は共通しているが、片眼鏡とは異なるものである。片目にかけるのが片眼鏡、両目にかけるのが鼻眼鏡である。
以下、本項では耳に掛ける眼鏡を耳掛眼鏡と呼ぶ。