高度好塩菌
ウィキペディア フリーな encyclopedia
高度好塩菌(こうどこうえんきん、ハロアーキア、ハロバクテリア)(haloarchaea, halobacteria)とは、ユリアーキオータ門ハロバクテリウム綱に属す古細菌の総称。いずれも増殖に高い塩化ナトリウム (NaCl) 濃度を要求する。高度好塩性古細菌、好塩性アーキアと呼ぶこともある。 しかしながら、近年属種の増加により、NaCl濃度が0.9 Mでも増殖可能な種の報告や、最適増殖NaCl濃度が2.0 M以下であるHaloferax volcanii、Halorubrum sodomense、Halorussus ruberなどが報告されている。
概要 高度好塩菌, 分類 ...
高度好塩菌 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() Halobacterium salinarum NRC-1 | ||||||||||||
分類 | ||||||||||||
| ||||||||||||
学名 | ||||||||||||
Halobacteria Grant et al. 2002 | ||||||||||||
和名 | ||||||||||||
高度好塩菌 | ||||||||||||
目(科) | ||||||||||||
|
閉じる
広義の高度好塩菌には、上記に加え、至適増殖NaCl濃度が2.5–5.2M(高度好塩性)の古細菌・真正細菌全てを含む。しかし、これらはいずれもメタン菌や光合成細菌(真正細菌)であり、系統関係上高度好塩菌には含まれず、発見種もわずかである。また近年、新たな系統群としてナノ好塩古細菌(Nanohaloarchaea)が報告された。詳細は好塩菌を参照。