非円唇前舌広母音
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非円唇前舌広母音(ひえんしん・まえじた・ひろぼいん)は母音の種類の一つで、基本母音の第4番。開前舌非円唇母音(かい・まえじた・ひえんしんぼいん)ともいう。国際音声記号では [a] と書く。
概要 非円唇前舌広母音, a ...
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唇の丸みを伴わない非円唇母音。また舌の最も高い位置が最も前にある前舌母音であり、口の開き方の最も広い広母音である。
なお、非円唇中舌広母音もしばしば [a] と書かれる。非円唇広母音の前舌母音と中舌母音を区別する言語は無いので、この用法は国際音声記号で認められているが、本来の [a] と区別したいときは [ä] と書く。
ギネスブックでは「最も一般的な音韻」「既知の世界の言語で、/a/を欠く言語はない」として掲載されている[1]。
日本語の「あ」は中舌的であり、完全な広母音でもない。国際音声記号では前舌母音 [a] と後舌母音 [ɑ] の中間音 [ä̝] と表す事が出来る。また、広母音という特性のみをもつため、子音によって前舌寄り、後舌寄りになり、これを [ä̝] と [ɑ̝̈] で書き分けることもある。