電気二重層コンデンサ
ウィキペディア フリーな encyclopedia
電気二重層コンデンサ(でんきにじゅうそうコンデンサ、英: electric double-layer capacitor、EDLC)は、電気二重層という物理現象を利用することで蓄電量が著しく高められたコンデンサ(キャパシタ)であり、電気化学キャパシタ(英: electrochemical capacitor)の一種である。20世紀末から電気二重層キャパシタの開発が始まり、いくつかの分野で使用が始まっている。今後さらに性能向上すれば二次電池を代替する可能性があるとされたが[1]、近年急速に普及している全固体電池に大容量コンデンサの需要を奪われている。
電気二重層キャパシタは陽極と陰極の2つの電極を持つが、この2つが二重層という名前の元となったわけではなく、両極それぞれの表面付近で起こる物理現象である「電気二重層」が元となっている。電気二重層コンデンサは俗にウルトラ・キャパシタ(英: ultracapacitor)やスーパー・キャパシタ(英: supercapacitor)とも呼ばれることもある[2][3]。