重力レンズ(じゅうりょくレンズ、英: gravitational lens )とは、光源と観測者の間に分布する質量であり、特に銀河集団などといった、その重力の効果により光の進行を曲げる程度の質量規模のものをいう。恒星や銀河などが発する光の進行は、進路上にある天体などの重力場の影響で曲がるため、光学レンズに似た効果が生じる。
重力レンズ効果の概念図
銀河団 Abell 1689(英語版)によって作られた重力レンズの効果。遠方の多数の銀河の像が円弧状に引き伸ばされて見えている。
概要 一般相対性理論, 基本概念 ...
一般相対性理論 |
![{\displaystyle G_{\mu \nu }+\Lambda g_{\mu \nu }={\tfrac {8\pi G}{c^{4}}}T_{\mu \nu }}](//wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/83f7fb605a92ccad62c651f87a39aae1b524ee2b) |
アインシュタイン方程式 |
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光源と観測者の位置関係および重力源の規模によっては、届いた光の像が如実に変形する。ひとつの光源から届く光が複数の像に分かれたり、球状の天体が弓状に歪んで見える。その効果を、英語では "gravitational lensing" 、日本語で「重力レンズ効果」と呼ばれる。また、重力レンズによって生じるリング状の像は、特に "Einstein ring(アインシュタインリング、アインシュタインの環(英語版))" と呼ばれる。