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酸化コバルト(II)(Cobalt(II) oxide)は黄緑から赤色の結晶、または灰色から黒色の粉末である[1]。セラミックス産業では青色の釉薬およびエナメルに、化学産業ではコバルト(II)塩の合成に使われている。CoOの結晶はペリクレース(岩塩)構造で、格子定数は4.2615 Åである[2]。
酸化コバルト(II) | |
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酸化コバルト(II) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1307-96-6 |
RTECS番号 | GG2800000 |
特性 | |
化学式 | CoO |
モル質量 | 74.93 g mol−1 |
外観 | 黒色の粉末 |
密度 | 6.1 g cm−3 |
融点 |
1933 °C (2206 K) |
水への溶解度 | 水に難溶 強酸には可溶 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1551 |
主な危険性 | 呼吸器官を刺激 発癌性 |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | 22 43 50-53 |
Sフレーズ | (2-)24-37-60-61 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 塩化コバルト(II) |
関連物質 | 酸化コバルト(III) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
赤熱した単体のコバルトに水蒸気を接触させて得られる。
酸化コバルト(II,III)を950℃に熱すると酸化コバルト(II)と酸素に分解する[3]。
酸化コバルト(II)は数世紀前から陶磁器の着色剤として使われ、古くは12世紀のドイツで使われていた[4]。酸化コバルト(II)を添加された陶磁器はコバルトブルーと呼ばれる深青色に着色される。
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