過敏性腸症候群
主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん、英語:irritable bowel syndrome、略称:IBS)は、腹痛や便通の変化など、複数の症状を同時に伴うことを特徴とする胃腸機能障害[1]。検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛とそれに関係する便通異常が慢性的または再発性に持続する機能性消化管疾患である[2]。以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていたが、最近では、大腸だけではなく小腸も関係することが明らかになり、現在では「過敏性腸症候群」と呼ばれている。致死的な疾患ではないが、症状は長期化することが多く、時には年単位となる[3]。
概要 過敏性腸症候群, 概要 ...
過敏性腸症候群 | |
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概要 | |
診療科 | 消化器学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | K58 |
ICD-9-CM | 564.1 |
DiseasesDB | 30638 |
MedlinePlus | 000246 |
eMedicine | med/1190 |
Patient UK | 過敏性腸症候群 |
MeSH | D043183 |
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20~40歳代が多めで、ストレスの多い先進国に多い病気であり、特に芸術家など繊細で神経質な人ほどかかりやすい[4]。一時的なストレスから発症することから神経症、うつ病の一種と考えられることもある。また、胃腸の身体的症状のみならず、めまいや頭痛、動悸、肩こりなどを伴う自律神経失調症状や睡眠障害、不安、気分の落ち込みによるうつ病、イライラなどといった精神症状が現れることも多い。罹患すると生活のリズムが狂い、QOLの著しい低下と経済損失がもたらされることから近年では重視される疾患である[5]。先進国において有病率は10 - 15%ほど[1][6] 。
治療法については、「過敏性腸症候群#治療」を参照。