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主に貨物輸送を行う船舶 ウィキペディアから
貨物船(かもつせん)とは、主に貨物輸送を行う船舶である。 航空機に比べて速度は遅いが、低い運賃で一度に大量の貨物を運ぶことが出来る。また、貨物船の構造によっては、巨大な構造物をそのまま運搬することも可能である。
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歴史的に貨物船は海賊によって略奪の対象になっており、古くはヴァイキング、近代では英国公認の私掠船(フランシス・ドレーク船長)が猛威を振るった。
定期船と不定期船のいずれにも対応出来るように作られた「ライパー」と呼ばれる船がある。
主な海上運送の契約方法は、定期貨物船を使った個別荷物を運ぶもの(個品運送)と、不定期貨物船をチャーターすることによって運ぶ方法がある。
個品運送の場合やコンテナ運送の場合には個別の契約書は作らずにB/L裏面の約款に従う場合が多い。 契約に際しては、どこからどこまでの運送なのかを明確にしておく必要がある。積込作業と荷揚作業の費用についても含まれているかどうか明確にしておく。積卸しの船内荷役費用を含む運賃条件はバースターム(Berth Term)と呼ばれ、荷主が荷役費を別途負担するものはFIO(Free in and out)と呼ばれる。荷主が積込みの荷役費を負担するものをFI(Free in)、 荷揚の荷役費を負担するものをFO(Free out)と呼び、それぞれは船会社側から見たFreeである点に注意する。
海上コンテナでの輸送の場合には、LCLでは積地CY(コンテナヤード Container Yard)から揚地CYまで、FCLでは積地CFS(コンテナフレートステーションContainer Freight Station)から揚地CFSまでの運賃と荷役費用がすべて海上運賃に含まれる。ただし、積地CFS内と揚地CFS内でコンテナに詰めたり取り出したりする作業にかかる費用はCFSチャージとして荷主に別途請求されるのが通常である。CYでの作業も同様にTHC(ターミナル・ハンドリング・チャージ)やCYチャージとして荷主に別途請求されることがあるので確認する必要がある。
チャーターの場合には、2つの契約形態がある。
貨物の種類と数量、運賃と積地と揚地、積地への回船日と揚地での解約日、停泊期間(Lay days)、船内荷役料の負担者、滞船料(Demurrage)、早出料(Despatch money)等を記載した傭船契約書を作成して契約する。
貨物を船に搭載したり、おろしたりする作業を「荷役」と呼び、荷役を行う機械設備が荷役装置(にえきそうち、Cargo Gear)である。
国際的には貨物船でも12名までなら乗客を運搬しても構わないとされており、1970年代と1980年代には欧米の若者の間で貨物船による安価な海外旅行が流行った時期がある。1950年代、指揮者の小澤征爾は音楽修業のためにフランスに渡るのに貨物船を利用している。旅客機のエコノミークラスが登場したことで低価格かつ高速の移動が可能となり、格安の渡航手段として選択する者が減少し、格安航空会社の登場で安価な海外旅行というメリットは皆無となった。また以前は貨物会社に空きを問い合わせて港に向かい運賃を支払えば乗り込めたが、現代ではテロや海賊のリスクを考慮して身元の不確かな乗客には警戒し直接募集はしなくなった。ただし長期間の船旅では貴重な話し相手ということもあり禁止はしておらず、専門の旅行会社を仲介することで身元確認を代行してもらいテロのリスクを減らしている。(現在では、価格はまちまちで、航路によっては安くもなく、かえって割高で)航路によっては低価格で世界一周することも可能であるが、価格よりも乗員との交流など興味本意の客が訪れるという[2]。
そのほか、旅客船や貨客船が戦災によって大量に失われた後の戦後混乱期には、貨物船が貨客船の代用として旅客を輸送したこともあった。
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