融雪剤
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融雪剤(ゆうせつざい)とは、液体の水分子(一般的には水)が氷になることを防止する(凍結防止)とともに既に固まっている氷を融かして水にする(融氷)ための化学材料[1]。このような機能をもつ化学材料は、凍結防止剤[1]、防氷剤[1]、融氷剤[1]、凍結抑制剤などとも呼ばれているが用途に合わせているだけで明確な違いは無い。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Cacl2_storage_for_winter_road_in_japan.jpg/250px-Cacl2_storage_for_winter_road_in_japan.jpg)
一般的には塩化ナトリウムや塩化カルシウムなど酸とアルカリの化合物で水に融解して電解液になる塩(えん)が利用されている[1]。なお、凍結防止剤はもっぱら液体の水が氷にならないよう凍結温度を下げる(モル降下)ための化学材料をいうこともあり、エチレングリコールやグリセリンなどがあるが、これらは電解液にならないため解氷には利用できない[1]。