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水干や鎧直垂などの縫い合わせ箇所に付けられた総飾り ウィキペディアから
菊綴(きくとじ)とは、水干・水干袴や鎧直垂・鎧直垂袴などの縫い合わせ箇所に付けられた総(ふさ)飾り。
通常の直垂は菊綴の飾り部分を総状にせず結び留めることから、「結び菊綴・菊綴結(きくとじむすび)」あるいは「もの字」と呼ぶが[1][2]、これらも纏めて「菊綴」と呼ぶ場合が多い。
また、相撲の行司の直垂では、菊綴の総の色によって階級分けされている。
本来は飾りではなく、縫い合わせの綻びを防止・補強する目的で、組紐を縫い目上の要所要所に通して結んだものであった。残りの紐部分を解きほぐした有様(ポンポン状)が、菊の花に似ていたため、「菊綴」と呼ばれた[3]。
時代が下がると本来の役割・実用性の意味は薄まっていき、絹糸を円状にした総を付けるなど、形式的に装飾として付けるようになる[2]。
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