若者組
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若者組(わかものぐみ)とは、伝統的な地域社会において、一定の年齢に達した地域の青年を集め、地域の規律や生活上のルールを伝える土俗的な教育組織である。若者衆、若者仲間、若者連中など、また集まる場所を青年宿、若衆宿、若者宿、若勢宿、寝宿、泊り宿、若宿、おやしょ、若イ者部屋、小屋など[1]、地域によっても様々の名称がある。類似の風習は日本のみならず、世界各地の伝統社会に存在する。
近世において、地域社会の構成員を教育する場として確立したと考えられ、地方では明治以降も多く引き継がれていたが、公教育の普及や、戦後の都市への人口流出による農山漁村部の青少年人口の激減に伴い、衰退・消滅していった。