![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2e/Benzene-2D-full.svg/langja-640px-Benzene-2D-full.svg.png&w=640&q=50)
芳香族炭化水素
ウィキペディア フリーな encyclopedia
芳香族炭化水素(ほうこうぞくたんかすいそ、英語:aromatic hydrocarbons)あるいはアレーン(arene)は、芳香族性を示す単環(MAH)あるいは複数の環(縮合環)から構成される炭化水素である[1][2]。略号として AH が使用されることがある。芳香族炭化水素が置換基となった場合の呼称はアリール基(aryl group)であり、Ar− と略される。具体的にはフェニル基、ナフチル基などがアリール基の代表例である[注 1]。
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2e/Benzene-2D-full.svg/220px-Benzene-2D-full.svg.png)
芳香族化合物(aromatic compounds)と同義に使用されることがあるが、広義の芳香族化合物には複素芳香族化合物も含まれる。
芳香族炭化水素は、一重結合と二重結合が交互に並び、電子が非局在化した6つの炭素原子から成る単環あるいは複数の平面環をユニットとして構成されている。最も構造が単純な芳香族炭化水素はベンゼンであり、ベンゼン環として知られている6つの炭素からなる環状化合物である。
その構造が不明であった遠い昔、強烈な臭気を持つものが多かったので、芳香族炭化水素はそのような名前がつけられた。