禅師峰寺
高知県南国市にある寺院、四国八十八箇所霊場の第三十二番札所 ウィキペディアから
高知県南国市にある寺院、四国八十八箇所霊場の第三十二番札所 ウィキペディアから
禅師峰寺(ぜんじぶじ)は、高知県南国市にある真言宗豊山派の寺院。八葉山(はちようざん)、求聞持院(ぐもんじいん)と号す。本尊は十一面観世音菩薩。四国八十八箇所第三十二番札所。
寺伝によれば、聖武天皇の勅命を受けた行基が海上安全を祈願して堂宇を建立したのを起源とし、空海(弘法大師)はここを霊地と感得し虚空蔵求聞持法の護摩を修法、十一面観世音菩薩を刻んで本尊として祀り、山の姿が補陀落山の八葉の蓮台に似ていることから八葉山、求聞持法を修したことから求聞持院禅師峰寺と寺名を定めたという。
本尊は「船魂(ふなだま)の観音」と呼ばれ、古くから漁師たちの信仰を集め、また、土佐藩主山内一豊以来、歴代藩主の信仰を受けており、参勤交代で浦戸湾を出航する際には航海の無事を祈願したという。
麓から山道を登っていくと右に庫裏・納経所への分岐を過ぎると手水場があり山門に至る。山門脇には不動明王像が立つ。さらに石段を上ると右手に鐘楼があり正面奥に本堂が建つ。本堂左手に大師堂があり、その左には地蔵堂、阿弥陀堂がある。山上からは土佐湾が一望できる。
地元では、峰寺(みねんじ、みねじ)と呼ばれることが多く、人によっては禅師峰寺という名称が通じない場合もある。以前は峰寺の道路標示もあったが現在は峰寺トンネルの表示があるのみで禅師峰寺の表示になっている。当山(標高82.9m)の下を通過する県道14号の峰寺トンネルの東側からはライトアップされた大きな石像が臨める。
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