神話
神を含む超自然を主題とした物語 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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神話(しんわ、英: Myth、Mythology)は、人類が認識する自然物や自然現象、または民族や文化・文明などさまざまな事象を、世界が始まった時代における神など超自然的・形而上的な存在や文化英雄などとむすびつけた一回限りの出来事として説明する物語であり、諸事象の起源[1]や存在理由を語る説話でもある[2][3]。このような性質から、神話が述べる出来事などは、不可侵であり規範として従わなければならないものとして意義づけられている[2][3]。
「神話」のその他の用法については「神話 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
英語のMythology(ミソロジー)には「物語としての神話」と「神話の研究」のふたつの意味がある[4]。例えば「比較神話学」(comparative mythology)は異なる文化圏の神話を比較研究する学問であり[5]、一方で「ギリシア神話」(Greek mythology)とは古代ギリシアの神話物語の体系を指す。単語「myth」は口語にてしばしば「誤った根拠」を指して使われる[6][7]が、学問的に使われる場合は、その真偽を問うことは無い[7][8]。民俗学では、神話とは世界や人類がいかにして現在の姿となったかを説明する象徴的な物語と定義される[8][9][10]が、他の学問分野では単語「myth」の使い方が異なり[10][11][12]、伝統的な説話を広く包括する意味合いを持たせている[13]。
比喩的な用法では根拠も無く絶対的事実だと思われている事象を例えて用いる言葉[1]にも使われ、「日本の『安全神話』(safety myth)が崩れた」といった例で使われる場合もある。これらは、現実が隠蔽され、人々の考え方や行動が何かしら誤った方向に固定化してしまった「常識」ともいえる[14][15]。