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紺碧艦隊初代旗艦・富嶽号は、前世日本海軍が建造した潜水空母・伊400と前世からの転生者が持っている技術などのメタ情報を元に大和の建造を中止して潜伊500型3隻、伊701と共に建造された。船体は水流抵抗の少ない涙滴型[1]の上に軟性護謨皮膜を貼り、機関は無給気機関であるワルター機関、推進方式も従来のスクリュー方式より騒音の少ないポンプ式噴射水流推進法を採用し隠密性を高めている。また、航空奇襲攻撃を行うため、攻撃用水上機を2機搭載可能である。
建造当初は、前世の伊400の拡大改良型、といった艦型をしていたが照和20年の東方エルサレム共和国で行われた改装により、形状が大幅に一変、性能も向上した。その後、大戦後半になっての潜伊3001 亀天号、続けて超潜伊10001 須佐之男号の登場により、紺碧艦隊旗艦の座を譲る事になる。しかし、以後も新編成された紺碧艦隊の海中打撃チームの指揮艦として、第三次世界大戦にあたっては主機をワルター機関から核融合炉に、主推進器を電磁推進器に換装(伊500型、伊700型も同様、詳細)、外殻構造の強化などにより限界深度を400メートル以上へと改善し、大戦末まで僚艦と共に活躍を続けた。
建造当時は、双発型水上艦攻である『雷洋』のみを運用していたが、一次改装で水密ハッチの改修を行い『水中での格納筒の開閉』を可能にしたため、航空機以外の搭載・運用が可能となった。当然、航空機もしくは海底匍匐潜水艇のどちらか1種類しか運用できない。
インド洋海戦では、紅玉艦隊と共同での独潜狩りのため艦載機を下ろし、格納筒に収納した『海底聴音機』ケーブルの展開なども行っている。
また、『潜伊500型』同様、艦首部格納式射出カタパルトも備えたため、作戦行動時の航空機の発艦は大幅に短縮された。
※第二次改装後は、『水中打撃艦』としての性格が高まったため、艦載機は下ろされた可能性が高い。
マダガスカル島攻略直前の一次改装により、艦載機格納筒は『水中での開閉が可能な』ウェルドック兼用になったため、特潜や水中聴音ケーブルリールなどの搭載が可能となった。 ホ型特潜は、偵察用有線長魚雷『海遊』を回収するための作業椀を持っており、海底での工作作業にも用いられる。
旭日艦隊でも特潜が使われるようになり、「より警戒厳重な敵聖域内に『海軍特潜隊』などの兵員を潜入させる」ための大型特潜の必要性から『海狗』が開発され、真っ先に配備される事となった。 大陸沿岸で主に運用される二型特潜などの『浅海潜水艇』と違い、魚雷発射管などの武装はなく、操縦士・搭乗兵員合わせ8名を乗せ、深度50メートルまで浮上した母艦から発進可能な耐圧性能を持っている。陸軍の装甲兵員輸送車と同様の輸送能力を持ち、作業椀を使った破壊工作作業を主目的としている。
コミック版中盤までは原作と同じ外観をしていたが第一次改装後は原作と違い艦首が武骨な形状となった。また、原作では格納庫は1つのみで航空機と潜水艇は任務に応じてその都度載せ替えていたのに対してコミック版では潜水艇格納庫が新設されている。更に3連装機銃が原作では露出していたのに対しコミック版では艦内への引き込み式になっている(後述するOVA版の様に防盾はない)。
艦型は有名な海洋SF漫画『サブマリン707』アニメ版に酷似。原作・コミックとは違い魚雷発射管が8門に減っており、艦載機も最初から前方よりカタパルトで発艦させている(その関係上水上艦を思わせる航洋用艦首になっている)。また機銃に関しても2連装でドーム型の防盾が付いている。第一次改装後は艦首上部が丸みを帯び水中翼も増やされ格納庫扉が右開きから右スライド式に替えられているが原作、コミックと比較すると劇的に変わったとは言い難い。なお、11巻では噴進弾発射筒から対空噴進弾を発射して独軍哨戒機を撃墜している。
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